元グランドスタッフが暴露!きつ過ぎて大変?離職率はどうなの?僕が辞めた理由をお話します。

空港グランドスタッフ

スポンサーリンク


この記事は2023年5月30日に更新しました。

空港のグランドスタッフの仕事が「大変できつい」と言われる理由とは?

空港

私は2012年~2013年半ばまでの1年間半と、2015~2016年間を羽田空港にてグランドスタッフとして勤務して2年間グランドスタッフとして働いてわかったのが、一般的に言われるようにグランドスタッフの仕事はきつくて大変です。

 

グランドスタッフはお客様への対応方法など覚えなくてはならないことも多数あり、勤務も不規則ということで「大変・きつい」と思う方がたくさんいらっしゃいます。

特に早番だと夜中3時に起きてメイクアップや準備もしなければならず、朝が弱い人にとっては起きるのも困難だし、夜勤があると身体に生じる負担も大きいです。

みのる
みのる

私が国際線グランドスタッフを担当の時は毎日夜勤で昼夜逆転となり、最初のころは体調も悪くなりました。

グランドスタッフが大変な仕事である理由が主に以下の通りです↓

  • 不規則シフトによる激務
  • グランドスタッフが覚える仕事量が膨大
  • 女性グランドスタッフは毎日ヒールの着用
  • 対接客及び社内の人間関係

不規則シフトによる激務がきつい

グランドスタッフは基本シフト制で、早番、遅番、夜勤、公休の交代制で業務を回しております。

羽田空港の国内線を担当するグランドスタッフは4勤2休をベースシフトの3勤交代制で回しております。

早番・早番・遅番・遅番・公休・公休

早番は早く起床して、遅番は帰宅時間は夜遅いので規則正しい生活に戻したいという理由で、グランドスタッフを辞めていく人もいます。

みのる
みのる

私自身は早番と遅番なら、遅番の方が好みで、朝ゆっくりできて遅くまで睡眠ができるのが理由で、早番と遅番だけの勤務だけならシフト勤務を苦に感じませんでした。

 

しかし、夜勤が加わると一気に大変に感じるようになりました。

国際線グランドスタッフの場合は夜勤が加わり、週によってはかなり不規則な場合もあります。

みのる
みのる

私が国際線を担当していた頃は毎日夜勤で、4勤2休の他に3勤2休、2勤1休、1勤1休などとても不規則な状態でした。

 

実際にグランドスタッフによる不規則勤務で体調を壊す人もいるので、体力勝負に違いありませんが時期に体が慣れていくのも事実です。

 

グランドスタッフのシフトや年間公休・残業に関してはこちらを参照ください↓

 

夜勤だと夜通し作業を行うなど最初の頃は体内時計を合わせるだけでも、人によって苦労する方もいると思います。

夜勤苦手の人だとグランドスタッフは、できないのかと言うとそういう訳でもなく、実際に夜勤が苦手で文句を言っている方でも私の同僚は3年以上働いてます。

スポンサーリンク



グランドスタッフは覚える仕事量が膨大

グランドスタッフは下記の業務以外にも欠航や遅延が起きた時のイレギュラー対応や、他社に振り替えなどの手続きなど、最初の半年間は毎日勉強です。

  • 仕事上で使用する業界用語
  • クレジットカード、マイレージ、株主優待などの取り扱い
  • 購入したチケットクラスによって便の振替、返金手続きの対応の有無
  • 重量手荷物、サイズオーバーによる超過料金の摂取
  • 持病を持たれる方や車イス利用によるお客様の扱いレベル内容
  • コマンド入力による情報の出力と入力の仕方
  • グランドスタッフがするアナウンス暗記(必須ではないが、覚えておくと便利)

 

グランドスタッフの仕事内容はこちらを参照ください↓

 

お客様によっては、機内で使用するためにインシュリン(注射器)持ち込みや、O2ボンベが必要な方もいるので、そのような場合も対応が変わってきます。

妊婦の方は出産予定日によって、医師の診断書や機内に登場するための同意書が必須となり、これらを失脚すると報告書を提出しなければなりません。

 

グランドスタッフが覚えなければならない業界用語は以下を参考してください↓

 

 

グランドスタッフの多くは備忘録用にあんちょこを所持して、いつでも対応できるようにします。

あんちょことは、手軽な参考書の意味から自分で作ったオリジナルの教科書の事で、詳しい内容につきましては以下の記事を参考してください↓

 

グランドスタッフは自分で作成したあんちょこをチェックインカウンターやゲート業務に持参して、対処できるよう御守りとして持ち歩いてます。

みのる
みのる

元々私はグランドハンドリングスタッフとして空港業界に参入しましたが、正直グランドスタッフの方が覚えることが多く頭脳プレー的な感じで、グラハンは体力プレーな感じでした。

色んなお客様がいる中でスムーズに対応できなければ、お客様もイライラし始めてクレームに繋がってしまったり、嫌味を言われるなど苦痛で辞める人もいます。

女性グランドスタッフは毎日ヒールの着用が大変

女性グランドスタッフの特有で悩みの一つがヒール疲れです。

業務で数時間立ちっぱなしの状態が続き、出発時間前ではお客様を捜索のためターミナル内を走ったり、機内の状況確認も多いのでヒールで足が疲れやすいと悲鳴を上げる方も多いです。

羽田空港の場合はゲートを端から端まで歩く機会もあり、距離片道500mもあって足元に負荷がかかりやすく、外反母趾を生じやすいと聞いた事もあります。

みのる
みのる

私は革靴だったので、お客様捜索や機内の荷物収納状況の確認を頻繁に行っていましたが、運動不足が解消して逆に体がすこぶる動けるようになりました。

男性には無縁かもしれませんが、女性にとっては毎日ヒールに慣れるのも一つの苦難と言えるかもしれません。

スポンサーリンク



グランドスタッフ社内の人間関係が大変

女性が多いグランドスタッフでは、上下関係や派閥による人間関係が嫌で辞める人が多くいるのが現状です。

私がグランドスタッフで働いてた時は周りは女性だらけで男性陣から見れば羨ましいと思いますが、現場の雰囲気は正直難しいと感じました…

みのる
みのる

私は男性だったので強く怒られることはありませんでしたが、女性グランドスタッフが若手社員に泣かすまで怒る光景を多々見たことがあります。

新人や初めてグランドスタッフ業界に入る方の多くは、厳しい先輩の前で仕事をミスしたり、作業が遅いと人によっては強い口調で注意する人もいます。

航空業界では時間に追われる仕事のため、出発時間が迫って業務をさばけないと周りもイライラして非常に現場が凍り付くことがあります。

みのる
みのる

私もそのような機会を沢山経験したこともあって、同僚や後輩女性グランドスタッフにお伺いたてることもありました…

 

表面上上手くやっているつもりでも、業務が終わると別々に事務所に戻って陰口を言ったりする状況も見たこともあります。

極端な例を言うと、さっきまで凄く穏やかだったのが急に機嫌が悪くなること多々あり、一人の女性に嫌われると集団になって陰口言われてるのでは?っと視線を感じることもありました。

一人の女性グランドスタッフが言っていたのは

グランドスタッフA
グランドスタッフA

女性だらけの職場は大変です…」

っと、ぼやくように言ってたことがわかる気がします。

 

良い職場は良い雰囲気作りと言われてますが、時間とお客様対応に上手くいかない時があって、八つ当たりされることもあります。

そのため、グランドスタッフの多くは気が強くないとやっていけないと現役の方がいうので、気が弱い人は続けるのは難しいですが、中にはそれに耐えて続けてる方もいます。

スポンサーリンク


グランドスタッフの離職率が高いのは給料に不満がある人が多いから?

私はグランドスタッフとグランドハンドリングとして働いた経験がありますが、グランドスタッフの離職率は正直かなり高いほうだと思いました。

グランドスタッフの離職率が高いのは仕事の内容がきつくて大変な割には給料が安いという印象が高いです。

みのる
みのる

グランドスタッフとして働く方の平均年収が以下の通りです↓

グランドスタッフの平均年収
契約社員約300~350万円前後
月給は約18万前後
正社員約360~400万円前後
月給は約20万前後

 

より詳しいグランドスタッフ給料が気になる方は、当時現役だった私の給与明細をご覧ください↓

 

それ以外にも身体に影響を与える不規則勤務の中で、立ちっぱなしの業務とお客様対応よるクレーム処理など、低賃金で不満の声を上げる人は少なくありません。

1日の労働時間が8時間前後という中でも、昼夜逆転したり体内時計が狂ったりする日々で女性にとってはハードな職種に感じる方が多く辞める人もいます。

確かに私も実際にグランドスタッフをやっていて、大変な仕事なのに給料が安いと感じたのは事実ですし、同僚も給料が低いと不満を言う人も多かったです。

中には、上司や同僚の顔が怖くて辞めることに一歩踏み出せない人もいます。

現在では退職代行サービスが盛んになり、有給消化や働いた分の残業代も請求できると評判が良いと耳にします。

もし、辞めるのが怖くて次に一歩踏み出せない場合は一度相談するのも手だと思うので行動してみる価値はあります。

 

退職代行サービス!相談無料はこちらをクリック

 

私がグランドスタッフを退職した2つの理由とは?

空港 チェックインカウンター

私は国内線・国際線グランドスタッフの2つ経験しましたが、辞めた理由は2つあります。

 

1つ目の国内線のグランドスタッフを辞職した時は、元々グラハンから異動してグランドスタッフだったということもあり、他の業種にチャレンジしてみたいという事で辞職を決意。

2つ目の国際線のグランドスタッフの会社を辞めた理由は、元経験者という名目だけで教育が不十分の中で責任者手当は一切つかずの契約社員という立場で、私よりも後に入社した新人は正社員でした。

その理由は、私が入社して半年後に会社の雇用規定が変化した影響です。

責任者業務を任命されたにも関わらず契約社員の扱いで、周りの新人は正社員で待遇は一緒もしくは、ボーナスの関係上私の年収は後輩より劣っていました。

 

面白かったのが所属した会社の勤怠コードが多く1日6時間勤務の人もいれば、10時間働く勤務者もいて、スタッフによって月の労働時間数が他の従業員より20、30時間異なりますが基本的に固定給でした。

月の労働時間が178時間以上の達成すれば、それ以降は1時間当たり残業代とし支給される規定で、月に150時間でも177時間働いても支払わる金額は一緒となります。
みのる
みのる

私は責任者で1日に1時間残業しても178時間以上に到達することなく、後輩正社員は150時間前後の勤務だったので、損をした気分が多かったです。

 

初めてゲートリーダー(G/L)を任された時は、役員に手当の抗議しましたが無念な事に何も変わらず、G/Lより上のフライト責任者のディパーチャースーパーバイザー(D/S)になった時も抗議しましたが、一度は検討すると言われたまま結局何も変わらずでした。

経験者だけの理由で重役に抜擢されるのは嬉しい事ですが、責任を背負っているのにも拘らず雇用形態が契約社員で、教育も浅はかで実践で覚えていくという無茶苦茶な環境だったので辞職を決意しました。

みのる
みのる

内心は私が辞職の時に人手不足と責任者の欠乏で、会社側も止めてくれるとおもっていたのですが、それとは裏腹に去っていく者には手放し状態でした。

結果的に私が所属した会社の従業員の出入りが多く、年単位で続く人は少なく先輩方も8割9割辞めていきました。

 

グランドスタッフは自社で行う所(ANAJALなど)や、委託会社(スイスポートジャパン羽田タートルサービス)など、待遇や社風が大きく変わります。

グランドスタッフだけの業務を携わりたい人であれば、こだわりの必要はなくても良いと思いますが、グランドスタッフの業種を長く勤めたい人にとっては、会社選びも大切なので、求人広告の待遇面や福利厚生の欄を確認したり、口コミをチェックしてください。

では、グランドスタッフは大変なのに、続けている人の理由について次にお伝えします。

スポンサーリンク


大変なのにグランドスタッフを続ける人の理由とは?

チェックインカウンター

不満はあるけどグランドスタッフの仕事を続ける人には理由があります。

  • グランドスタッフの仕事が好きで続ける人。
  • グランドスタッフの仕事の全てを極めたい人。
  • せっかく覚えた業務をこのまま活かしたい。
  • なんだかんだ空港が好きで飛行機の側で働く事が楽しい。

長年勤めた先輩グランドスタッフの見解では、大変な業務だからこそ色んな事を学べられて自分が成長できる場であるから、辞めるのはもったいないとのことでした。

 

グランドスタッフに限ったことではなく、どの会社も最初は指示されるだけで退屈と感じるかもしれませんが、仕事を続けていけば任される業務量も増えていき、責任業務を任されると更に楽しいと感じる方もいます。

みのる
みのる

私は元経験者で国際線のグランドスタッフで責任者を任せられる機会もあり、頼ってくれる人も多く常に先の事を考えたりと自分を成長する機会がありました。

特にゲートリーダー(G/L)での出発ゲート業務責任者の仕事は楽しかったです。

時間に追われながらも自分の判断で作業員に指示するタイミングから、無線機で情報をグラハンやロードコントロールなどオールステーションに提供するなど、自分発信で行うのでマネージメント力をが問われる業務でした。

 

アジアのLCCエアラインのゲートリーダーをした際に、お客様180人を通常グランドスタッフ3,4人で行うゲート業務を、人手不足の関係で2人で対応した事もありました。

人手不足の状況でもゲートリーダーが率先して指示を行わなければ、便を定刻に出発出来ないので責任が多い分、自分でコントロールできる楽しさを経験する事ができました。

 

グランドスタッフを続けると人の動きが分かってくるので、自分が予想する行動をお客さんはするであろうと、予言者みたいに語る人もいましたが確かに行動パターンも読めてきます。

実際に時間がない時のお客様の行動パターンや、表情や雰囲気を見ると何か不満を申し出てくる予想も出来て、それがわかると楽しいというグランドスタッフもいらっしゃいます。

 

グランドスタッフの航空業界で働く福利厚生が魅力だと、グランドスタッフの業務を続けている人もいます。

  • 飛行機を無料で搭乗
  • 公休は毎月10日以上の確保
  • 有休も比較的取りやすい
  • 労働時間1日8時間

 

就労する会社によって規定が異なりますが、航空業界の福利厚生については以下の記事を参照ください↓

まとめ

今回は、元グランドスタッフが暴露!きつ過ぎて大変?離職率はどうなの?僕が辞めた理由をお話しさせていただきました。

  • 「グランドスタッフって大変って聞くけど実際に何が大変なの?」
  • 「グランドスタッフって体力勝負と聞くけど体力ない人はできないの?」
  • 「仕事が大変っていうことは離職率高いの?」
みのる
みのる

結論を言います!

  • グランドスタッフはシフト形態の不規則勤務で、体力も求められ分覚えなければならない仕事量も多くお客様の対応に追われてストレスを溜まり退職する人も多いです。
  • 体力がない人は最初はきついと思いますが、徐々に体は慣れていくことでシフトパターンに適所することができます。
  • 離職率は決して低くありませんが、グランドスタッフの仕事が楽しくお客様から感謝されたり、お礼の手紙をもらうなど遣り甲斐のあるお仕事で長い人は10年、20年従事されている方もいます。

グランドスタッフは接客業で、不規則勤務ながら立ちっぱなしの業務でもあり、覚える事も多く体力が求められる仕事で、お客様からもクレームも日々対応しなければなりません。

 

大変な業務だからこそ、自分が成長できる場で能力や体力を向上させる業種でもあり、お客様から感謝されて顔を覚えてもらい、後日また再利用したお客様から名前で呼ばれるとモチベーション上がる仕事です。

仕事を辞めたくなる理由は誰でも1度や2度ありますが、せっかく希望するグランドスタッフになれた以上、自分に大きな成長を得られるのも事実です。
みのる
みのる

辞めた張本人が言うのも説得力ないですが、グランドスタッフを目指す方が雰囲気が良く、楽しく作業が出来る場所で業務を行えることを祈っております。

グランドスタッフの仕事は大変ですが、きっと成長できる場所であるので、期待を大いに持って奮闘して頑張ることを応援します。
スポンサーリンク