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この記事は2023年5月30日に更新しました。
グラハン・グランドスタッフ・整備士が使用する一般的な航空用語
日常会話・無線などで絶対に覚えておくべき航空専門用語は以下の通りです↓
名称 | 読み方 | 意味 |
baggage (BAG) | バゲージ | 手荷物 |
priority baggage (B/P) | ビー・ピー(プライオリティバゲージ) | 優先手荷物 |
connection baggage (CONX) | コネクションバゲージ | 乗り継ぎ手荷物 |
cargo (CGO) | カーゴ | 貨物 |
pax (PAX) | パックス | お客様 |
remain | リメイン | 残り |
door side(D/S) | ドアサイド | カーゴドアの付近に置く手荷物。ベビーストローラー、車イスなど |
Loading sheet(L/D) | L/Dシート | ローディングシート(搭載確認書) |
wheelchair(WCH) | ホイールチェアー | 車イス |
ship | シップ | 航空機 |
crew | クルー | キャプテン・コーパイ・CA |
show/up | ショーアップ | 出発クルーやPAXが到着 |
chock | チョーク | 車輪止め |
run way | ランウェイ | 航空機が離着陸を行うための滑走路 |
turn around time | ターンアラウンドタイム | 飛行機が到着してから出発する迄の便間 |
spot | スポット | 駐機場 |
block in time (B/I) | ブロックインタイム | 飛行機がスポットに入った時間 |
bolck out time (B/O) | ブロックアウトタイム | 飛行機がスポットを離れた時間 |
all station | オールステーション | 各部署 |
gas/up | ガスアップ | 燃料補給 |
anti-collision | アンチコリジョンライト(アンコリ) | 飛行機の衝突防止灯 |
assignment | アサイン | 自分の役割ポジション |
maintenance | メンテナンス | 修理 |
boarding | ボーディング | 搭乗 |
ground turn back(GTB) | ジーティービー | 地上滑走する航空機がスポットに帰還すること |
air turn back(ATB) | エーティービー | 飛行する航空機が出発空港に戻ること |
divert(DIV) | ダイバート | 航空機が目的地に着陸できず、代替空港に着陸すること |
PBB | ピービービー | 搭乗橋 |
cabin | キャビン | 機内 |
final | ファイナル | 航空機到着5分前 |
最低限、グラハンは上記の業界用語を覚えておく必要はあります。
GTB・ATBに関しては下記の記事を参照ください↓
頻繁に使用する言葉だけを上記に抜粋しましたが、基本的に日本語でのやり取りで、他にも沢山航空用語はあります。
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航空アルファベット「フォネティックコード」と「エイブルベーカー」
航空業界では、グラハンやグランドスタッフが使用するフォネティックコード・エイブルベーカーの2種類があり、A~Zのアルファベットにそれぞれ読み方があります。
例えば、自分が「B」と言ったつもりが、相手には「D」と聞こえたり、「M」を「N」と聞こえた経験ありますよね?
空港で使用するアルファベットの読み方には2種類あり、国内線・国際線で読み方が異なります。
フォネティックコード
フォネティックコードは絶対に使用するので、後に説明するエイブル・ベーカーよりもこちらを優先して覚えることをオススメします。
アルファベット | 読み方 | 英語 |
A | アルファ | ALFA |
B | ブラボー | BRAVO |
C | チャーリー | CHARLIE |
D | デルタ | DELTA |
E | エコー | ECHO |
F | フォックストロット | FOX-TROT |
G | ゴルフ | GOLF |
H | ホテル | HOTEL |
I | インディア | INDLA |
J | ジュリエット | JULIET |
K | キロ | KILO |
L | リマ | LIMA |
M | マイク | MIKE |
N | ノヴェンバー | NOVEMBER |
O | オスカー | OSCAR |
P | パパ | PAPA |
Q | ケベック | QUEBEC |
R | ロメオ | ROMEO |
S | シエラ | SIERRA |
T | タンゴ | TANGO |
U | ユニフォーム | UNIFORM |
V | ヴィクター | VICTOR |
W | ウィスキー | WHISKY |
X | エックスレイ | X-RAY |
Y | ヤンキー | YANKEE |
Z | ズールー | ZULU |
私が国内線のグランドハンドリングスタッフ、グランドスタッフを担当してた頃は、フォネティックコードを毎日使用してました。
特に無線使用時は、アルファベットのみだと感度が良くても聞き分けることが難しく、パイロットが無線で管制塔に交信する時も、フォネティックコードを使用して指示を仰ぎます。
エイブル・ベーカー
私が国際線のグランドスタッフを担当してた頃は、エイブル・ベーカーを使っておりました。
アルファベット | 読み方 | 英語 |
A | エイブル | ABLE |
B | ベーカー | BAKER |
C | チャーリー | CHARILE |
D | ドッグ | DOG |
E | イージー | EASY |
F | フォックス | FOX |
G | ジョージ | GEORGE |
H | ハウ | HOW |
I | アイテム | ITEM |
J | ジャック | JACK |
K | キング | KING |
L | ラブ | LOVE |
M | マイク | MIKE |
N | ナンシー | NANCY |
O | オーバー | OVER |
P | ピーター | PETER |
Q | クイーン | QUEEN |
R | ロジャー | ROGER |
S | シュガー | SUGAR |
T | タイガー | TIGAR |
U | アンクル | UNLCE |
V | ビクトリー | VICTORY |
W | ウイスキー | WHISKEY |
X | エックスレイ | X-RAY |
Y | ヨーク | YORK |
Z | ゼブラ | ZEBRA |
エイブル・ベーカーもA~Zあり、いくつかフォネティックコードと同じ読み方をするアルファベットがあります。
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毎日使用する航空用語 ETA・ETD/STA・STD/ATA・ATD
地上職員が頻繁に使用する航空用語で、到着・出発の用語があります。
例えば、私達が毎日使う言葉の1つに到着予定時間があります。
この到着予定時間をETAといい、正式には(Estimated Time of Arrival)で頭文字を取った3文字で連絡を取り合ってます。
到着・出発共に、それぞれ3つの意味合いを持つ用語があります。
用語 | 正式名称 | 意味 |
STA | Scheduled time of arrival | 時刻表に記載される時間。
10時30分、14時30分、16時30分など到着予定が記載されており、それに基づいて飛行計画をする到着時刻です。 |
ETA | Estimated Time of Arrival | 実際に航空機が他空港を出発し、空港に到着する見積もり時間。
STAが10:30分ですが、気流の影響を受けて少し遅れが生じ、ETAが10:32分となります。 |
ATA | Actual time of arrival | 実際に飛行機が到着した時間。
STAが10:30分、ETAが10:32分ですが、実際のブロックインタイムが10:35分でしたので、ATAが10:35分となります。 |
新入社員で入社すると、毎日のように先輩方から聞かれることがあります。
「ETA何時?」
ETAは、予定到着時間のことで情報管理システムを確認することで把握出来ます。
ETAが遅いと到着が遅くなるため、ターンアラウンドタイム(便間)が短くなり、地上職員の作業時間がタイトとなります。
出発にも同様3種類の呼び方があります。
STD | Scheduled time of departure | 時刻表に記載される時間。
13時30分、15時30分、17時30分など出発予定が記載されており、それまでに出発できるよう目指します。 |
ETD | Estimated time of departure | 折り返しの便の航空機到着が遅れた際に、出発時刻を変更する時があります。
STDが13:30分に対し、ETDを13:40分とすること変更します。 |
ATD | Actual time of departure | 実際に飛行機が出発した時間。
STDが13:30分、ETDが13:40分ですが、実際のブロックインアウトが13:48分なので、ATDは10:38分となります。 |
到着・出発の用語は本当に使うので、使い方と意味をしっかり覚えておきましょう!
グランドハンドリング・グランドスタッフでは作業に到着・出発時間は必ず把握しないと作業に支障をきたすので、必ず意味の違いを理解する必要があります。
グランドハンドリング・グランドスタッフの作業内容は下記の記事を参照ください↓
航空用語は沢山あって覚えなくてはならない用語が沢山ありますが、日常作業で普段から使用するため自然と覚えていきます。
航空用語についてもっと詳しく知りたい方は航空用語厳選1000 わかりやすい!面白い!航空知識を楽しく覚えよう。 の本を1冊購入しておくと良いです。
初心者の方でも頭に入りやすく、飛行機が好きでない方でも簡単に理解できるように説明されてます。
空港業界に入った他の同期よりも、知識を含んだ状態でスタートできるのは、ご自身にメリットある本です。
グランドハンドリングに関して知識を深めたい方は、航空機のグランドハンドリング第5版 [ 日本航空技術協会 ]をオススメします。
私が航空専門学校でグラハンの知識を身に着けるために使用した本がこの航空機のグランドハンドリング第5版 [ 日本航空技術協会 ]です。
10年年前以上から使用される本で、仕事内容や作業の流れや、基礎知識を初心者でもわかりやすく書かれた本なので、グラハン業界の間では広く知れ渡った参考書です。
グラハンの場合、他部署と比較して覚える用語は少ない方ですが、グランドスタッフの場合は対旅客なので更に覚えることがあります。
詳しくはグランドスタッフが使用する用語20選を参考してください↓
まとめ
今回は航空用語集!グランドスタッフや整備士・ランプが使う略語やアルファベットの読み方について解説しました。
結論を言います!
私は専門学校卒なので、ある程度の航空用語は事前に習ってましたが、それでも知らないことがありました。
航空用語は膨大な量がありますが、特にフォネティックコードだけでも習得できるように心掛けてください。
無線でやり取りする機会が空港業界ではフォネティックコードを使えないと、他部署ともやり取りが難しいです。
空港でグラハン・グランドスタッフ・ディスパッチャーなど目指す方は、今回紹介した最低限の用語を理解できるようにしてください。
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