飛行機の機内清掃作業!やっている人が教える仕事内容からやり方を解説

機内清掃航空業界

こんにちは。

今回はグランドハンドリングの作業の一つ、飛行機の機内清掃についてお伝えしたいと思います。

 

・飛行機の機内清掃作業って大変なの?

・一日にどのくらいの飛行機の機内清掃を行うの?

・作業内容って難しい?

 

など、機内清掃は裏方の作業だから、実際にどのように行われているか、疑問に思われる方もいますよね?

私も機内清掃は、グランドハンドリングスタッフの人達がやるのではなく、外部に依頼していると思っていました。

 

結論から申し上げると、機内清掃は与えられた時間内に作業完了することが求められ、勤務によっては、平均7,8便の清掃を行います。

作業内容は難しくはなく、テーブルや掃除機、ゴミの処理等を実施します。

この記事では、実際に国内に就航する航空会社をはじめ、アジアやアメリカのエアラインで機内清掃を実際に経験した私が、

グランドハンドリングの機内清掃はバイトでもできるの?

旅客機の機内清掃業務はきついの?

旅客機の機内清掃は時間との闘い?

について解説させていただきます。

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グランドハンドリングの機内清掃はバイトでもできる?

機内のモニター

機内清掃は、基本的に社員の方が2,3名と、その他アルバイト数十名で構成されるので、アルバイトの方がいないと、機内清掃が成り立ちません。

アルバイトでも作業の流れを把握し、年数や経験を積むことで、社員が不在の時でも、サブリーダーを任せられる方もいます。

 

 

アルバイトとして入社すると、各航空会社の座学教育からはじまり、その後に実践練習で、責任者もしくは熟練のアルバイトの下で、エコノミークラス座席の実技訓練を行います。

最初は作業の流れを覚えるのに時間はかかりますが、細かい作業はなく、作業の手順と流れを覚えていくのがメインで、2,3便社員と一緒にやれば作業も覚えていきます。

慣れてくると、1座席1分もかからずに完了します。

 

 

徐々に学習すると、ラバトリー担当やギャレー担当などを任せられ、最終的にはビジネスクラスやファーストクラスの清掃が出来るように、目指します。

 

 

エアライン毎に雑誌や機内の仕組みが変わってきますので、最初は覚える事もありますが、経験を重ねた後に、自然と体で覚えていくことが出来ます。

 

機内清掃は20代~60代と幅広い年代の方が活躍されるほか、フィリピン・ベトナム・ネパールと言った外国籍の方も多く、多種多様なバックグランドをお持ちの方と共に作業を行います。

機内清掃の会社は多く、特に資格も必要とされないで、やる気がある方は、基本的にどなたでも歓迎です。

 

作業員が多い分、好き嫌いな人が出やすい環境でもあるので、割り切って仕事をしないと精神面で疲れるかもしれません。

 

 

では実際に、機内清掃の作業はきついか否かに対して、次の項目でお伝えします。

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旅客機の機内清掃業務はきついの?

エバー航空

国内線か国際線によって業務内容が異なり、飛行機の機種によっても作業人員が変わりますが、作業内容は至ってシンプルです。

 

しかしシンプルな分、一便の作業を素早く完了させる必要があります。

特にターンアラウンドタイム(飛行機の到着から出発までの間)は、時間に制限があるので、グランドスタッフから早急に終わらせてほしいと、プレッシャーを感じます。

 

 

旅客機の機内清掃で一番大事な事は

周りの状況を確認しながら作業を行うことです。

 

 

沢山の作業員が機内に入るので、各自が全く同じ作業をすることは業務に支障をきたし、余計に時間も掛かってしまいます。

周りの状況を把握するために責任者が指示を行ったり、熟練者の方は遅いと感じた所はサポートに行くなど、全体の流れを見ます。

 

そのため機内清掃業務は、コミュニケーションも非常に求められる作業です。

 

一人プレイな作業で、自分の担当した所だけ終わらせればよいのではなく、全ての作業(掃除機・クリーニングなど)を、丁度良く終わらせることができれば理想です。

 

機内清掃はきついというよりも、効率よく作業を終わらせることが出来るかがカギとなります。

 

 

では、実際に機内清掃は、どのくらいの時間内で作業を終わらせればよいか、次に説明いたします。

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旅客機の機内清掃業務は時間との闘い?

機内のモニター

機内清掃業務の作業内容はシンプルですが、その分時間に追われる作業です。

 

例えば、国内線でターンアラウンドタイムが40分の場合、お客様が降機してから10分以内に機内清掃を完了しなければならず、作業時間内に終わらないと、レポート提出を求められることもあります。

 

私が以前勤務していた国内線の航空会社は、ターンアラウンド時に機内清掃はCAが実施していましたが、作業の光景を見ていると、次便の準備もあったので、慌ただしい様子でした。

 

 

一方国際線では、ターンアラウンドタイムが国内線よりも基本的に長いものの、航空会社が求める時間内での依頼内容も多く、大型機でも30分以内で終わらせる必要があります。

ターンアラウンドタイムが長く、出発まで時間に余裕があれば、航空会社からも通常よりも時間的余裕ができるため、気持ちにゆとりが持てます。

 

 

航空会社は定時出発を目指すのは勿論、お客様の搭乗開始時間や、CAの保安チェックとキャビンの準備時間も踏まえるなど、常に時間に追われております。

飛行機の遅延等で作業時間が短縮されようとも、機内清掃はしっかりとゴミを回収し、汚れや匂いなどを払拭し、シートベルトを整えるなど、整理整頓を行い、見栄えある機内に仕上げていきます。

 

しかし飛行機が延着した場合、作業時間も通常よりも短縮を強いられるなど、機内の中は作業を終わらせるために必死です(電車が遅れて終着駅に着き折り返すとき、出発までの時間が必然的に短くなるのと同じことです)。

その場合、必要最低限の場所(雑誌のポケット、床面の掃除機掛け、ラバトリー(トイレ))の清掃を行い、機内清掃を終わらせない限り、CAの保安チェック作業に支障する ので、終わり次第すぐに退出します。

 

 

国内線と国際線の機内清掃の概要について、以下の通りにまとめてみました。

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便間での機内清掃のやり方 ~国内線~

作業内容は以下の通りです。

 

・座席ポケットのゴミ処理

・とぶくろ・雑誌の補充

・トイレ掃除  など

 

上記が基本的作業となります。

 

機内に入ると、トイレ清掃担当以外、一斉にポケットのゴミ処理を、前方もしくは後方から作業に入ります。

ゴミ処理が完了後、座席ポケットに足りない雑誌があれば、目印になるように、テーブルなどを開いておき、後で責任者が雑誌を補充していきます。

 

汚れがひどい箇所がある場合は、CAやグランドスタッフから連絡があるので、予め掃除機を所持しておきます。

 

 

清掃作業員は、ターンアラウンドタイムや機種によって人数が異なりますが、目安は以下の通りです。

 

小型機(ボーイング737、エアバス320など)・・・作業員5~8名

中型機(ボーイング767、エアバス330など)・・・作業員10~15名

大型機(ボーイング777、ボーイング747など)・・・作業員15~25名

 

ターンアラウンドタイムが短い分、作業内容も最低限の対応となります。

 

国内線の場合は、機内食やアルコールの提供もなく、飛行時間も短いので、目立った汚れもありません。

 

そのため、作業時間の設定も短く、あっという間に終わってしまいます。

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便間での機内清掃のやり方 ~国際線~

作業内容は以下の通りです。

 

・座席ポケットのゴミ処理

・とぶくろ・雑誌の補充

・トイレ掃除  

・バキューム

・クリーニング(テーブル・窓拭き)

・ブランケット・枕カバー交換 など

 

基本的な作業は上記の通りですが、航空会社によって作業内容が異なり、ブランケットを再利用したり、枕カバーの交換がなかったりと規定が変わります。

 

作業員が機内に一斉で入ると、トイレ担当以外は、使用済みのブランケットを前方から回収し、座席のポケット清掃を、前方もしくは後方から入ります。

座席ポケットの清掃と同時に、枕カバーも一緒に外しながら作業を行います。

 

全ての座席の清掃が終わると、クリーニングや掃除機掛け、新しい枕カバーに交換などを、周囲の状況を見ながら、各作業員が分担して行います。

 

 

作業員は以下の通りです。

 

小型機(ボーイング737、エアバス320など)・・・作業員10名

中型機(ボーイング767、エアバス330など)・・・作業員20~25名

大型機(ボーイング777、ボーイング747など)・・・作業員30~40名

 

国際線の場合は、モニター画面や機内食もあるので、搭乗している時間も国内線と比較すると長い為、ゴミが大量に発生します。

ターンアラウンドタイムも、大型機でも大抵は30分以内で完了しなければならない場合も多く、作業内容も多く人員も必要となります。

 

 

また、アメリカの航空会社では、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の影響から、機内清掃と同時にサーチを行います。

サーチとは、爆弾物や不審物がないかを確認するため、座席にある背もたれのクッションや、座面を触って、物体がないかを確かめる作業です。

シートだけではなく、ラバトリー内やクルーレスト内も同様に、サーチをします。

 

そのため、アメリカの航空会社では、清掃とサーチを含めた30分以内で、完了させるようにミッションが与えられます。

 

1分1分が貴重な時間となるので、周りの状況を確認して、遅れている所があればヘルプさせるなど、指示する責任者の役割も重要です。

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飛行機がステイ便での機内清掃 ~国内線~

・座席ポケットのゴミ処理

・バキューム(掃除機)

・クリーニング(テーブル・窓拭き)

・とぶくろ・雑誌の補充

・ヘッドレストの交換 

・ハットラック(荷物収納箇所)の拭き掃除

・ギャレーの清掃とゴミ処理 

・トイレ掃除 など

 

国内線のステイ便作業は、一日の終わり作業ということで、便間で行った作業に加えて、上記のような作業を行います。

※ステイ便とは、最終便の旅客機が到着して、その日の運航便が完了したことを言い、折り返し便は翌日となります。

 

その他にも、販売品の補充等を実施しますが、商品の品質確保のためもあり(傷を付けないため等)、一般的には責任者が行います。

 

羽田空港や関西空港は、ステイ便も多いので、ゆっくり作業を実施すると、早朝までに間に合わないので、通常のターンアラウンドと同じ速さで、作業を行います。

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飛行機がステイ便での機内清掃 ~国際線~

・座席ポケットのゴミ処理

・バキューム(掃除機)

・クリーニング(テーブル・窓拭き)

・とぶくろ・雑誌の補充

・ヘッドレストの交換 

・ハットラック(荷物収納箇所)の拭き掃除 

・クルーレスト(乗務員の寝室)

・ギャレーの清掃とゴミ処理

・トイレ掃除 など

国際線のステイ便は、国内線のステイ便作業と左程変わりありません。

 

出発便が無くても、トーイングという別の駐機場に移動させる作業が発生するので、便間でもステイ便でも、清掃作業は迅速に行わなければなりません。

国際線の方がシート別クラスも多く、CAや運航乗務員が使用するクルーレストも備わっているので、若干作業内容が多いですが、難しい事は何一つありません。

まとめ

今回は、飛行機の機内清掃作業!やっている人が教える仕事内容からやり方を解説しました。

国内線と国際線とでは、作業内容が異なりますが、基本作業は同じです。

 

狭い空間での作業となりますので、作業員も多く、声を掛け合うなどコミュニケーションをとって行わないと、作業を早く終わらせることが出来ません。

 

その為、自分の作業範囲だけでなく、周りの状況を確認しながら作業を行う事で、作業を完結させることが重要となってきます。

 

作業はシンプルですが、時間に縛りがあるので、清掃作業中は緊迫して慌ただしいですが、完璧に仕上げた時は、充実感を感じます。

 

機内清掃完了後は、速やかに別の機内清掃現場に向かうので、忙しいも事実ですが、大人数で作業を行うことが好きな人にとっては、同僚の年齢層の幅も広く、しかも外国人も多いこともあり、楽しい職場です。

 

この記事が、飛行機の機内清掃に疑問を持つ方や、興味を持つ方にとって、参考になれば幸いです。
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