空港の荷物仕分けってきつい?一日の個数や仕組みと注意点についても

手荷物航空業界

こんにちは。みのるです。

今回はグランドハンドリングスタッフのお仕事の一つである、お客様の預け荷物を仕分ける作業についてお伝えしたいと思います。

 

チェックインカウンターで預けた荷物は、ベルトコンベアーを通じて仕分け人の所へと搬入されます。

 

 

でも・・・

 

「実際に空港の荷物仕分け作業って大変なの?」

「一日にどの位の預け手荷物を仕分けするの?」

「仕分け作業って何か特別な資格が必要なの?」

 

 

など、一日どのくらいお客様の預け荷物を分別して、作業を行うか気になりますよね??

私もグラハンの会社に入社して、初めて行った業務が荷物の仕分けだったので、どれだけの量が出るか未知だったので、不安な気持ちがありました。

 

 

結論からいいますと、預け荷物の仕分けをする業務は、資格など特に必要ありませんが、休日や繁忙期は特に荷物の量が多く、路線によっては1日に1,000個以上の預け荷物を、行先毎に仕分けをします。

 

 

しかし、平日は休日の量に比べると少ないので、きついと感じるのは連休の時です。

 

 

今回は、実際に私が国内線のグランドハンドリングスタッフの、仕分け作業に従事した経験を下に

 

・作業員は流れる荷物をどうやって仕分けをするの?

・空港のベルトコンベアーに流せない荷物の処理

・空港のソーティングエリアでの注意点

 

について解説します。

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流れる荷物をグラハンはどうやって仕分けをするの?

手荷物

まずはじめに、お客様がチェックインで預けた荷物を、行先路線ごとに仕分けすることをソーティング作業と言います。

 

お客様はチェックインカウンターで、預けたバゲージ(手荷物)にグランドスタッフが発行するバゲージタグを取り付け後、ソーティング場へと続くベルトコンベアーに乗せられます。

 

 

ソーティング作業担当は、ベルトコンベアー上に流れてくるお客様の預け荷物を、行先と便名を確認し、指定された

 

・コンテナ

・CT(カーゴトラック)

カート

 

にそれぞれ搭載します。

 

中型機や大型機などは、飛行機にコンテナを搭載できますが、小型機などはバラ積みと言って、預かった荷物を直接機内に搭載するので、CTやカートを利用します。

 

コンテナ搭載について詳しい記事につきましては、飛行機に預け荷物・貨物コンテナを積み込みするハイリフトローダー車をご覧ください。

 

 

 

荷物を仕分ける人をソーターと呼び、バゲージを仕分けする場所を、ソーティングエリアもしくはメイクと言います。

 

 

お客様の預け荷物の量は、平日と休日及び繁忙期では、一人の作業員が半日担当した場合

 

平日:約500個以上

休日:約1,000個以上

繁忙期:約1,500個以上

 

個数も大きく異なりまずが、多かれ少なかれミスは許されません

 

 

また、コンテナに搭載できるバゲージの許容量にも限度があります。

例えばコンテナにも沢山のタイプが存在し、国内線で主に使用される

 

・LD-3・・・(スーツケースが約50個収納可能)

・LD-4・・・(スーツケースが約80個収納可能)

・LD-8・・・(スーツケースが約100個収納可能) など

 

種類によって大きさや形状が異なります。

 

人気観光地である北海道や沖縄は、バゲージの個数も多く、丁寧に搭載しないとコンテナ及びCTから荷物があふれる恐れがあります。

 

荷物の仕分け量が多いのに誤搭載をしない理由

以前までは、流れてくる全てのバゲージに対して、バゲージタグに付随するシールをはがし、個数管理リストにシールを貼って、数の把握をしてました。

 

当時はシールのはがし忘れが多かったので、実際にコンテナに搭載したバゲージと、個数リストのシール数がアンマッチしたせいで、誤搭載や未搭載が多かったです。

 

 

現在では、シールをはがさずにバーコードリーダーを使用します。

 

バゲージタグにあるバーコードタグを読み取ることで、モニター管理画面に時間の記録と個数が反映され、ヒューマンエラーもなくなりました。

プライオリティバゲージ及びスペシャル扱いバゲージ

一般手荷物以外の他に、上級ステータスを所持したお客様は、プライオリティタグもしくはVIPタグがバゲージについております。

 

プライオリティプライオリティタグ

 

プライオリティ、VIPタグがついたバゲージは飛行機が到着した時に、一番最初に返却をします。

 

しかし、荷物を仕分けする際にタグを見落としてしまい、到着時に一般のお客様の荷物と同時に返却するとクレームの原因になります。

 

 

優先荷物以外にも、コネクションバゲージ(社便からの乗り継ぎ)もあります。

他社の便の荷物を誤って受託したり、別の便に誤搭載すると、大変な事態になるので、時間と便名と行先の確認はマストです。

 

 

荷物のみの仕分けなら簡単ですが、ソーティング作業を行うと危険物が発生したり、ベルトコンベアーに荷物が引っ掛けるなど、様々なイレギュラーの発生が生じます。

 

出発時間までに作業が間に合わないと、遅延の要因となり、顧客満足度にも響きます。

 

大手のANAやJALは、便数も多くソーター要員も多いですが、基本的に1便に対しソーター1名が担当して完結させます。

 

 

では、預け荷物の中にはベルトコンベアーで流せない、ペットや車いすなど扱い方について次の項目でお伝えします。

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空港のベルトコンベアーに流せない荷物の処理

車いす

ソーティング作業では、一般及び優先荷物以外に、ベルトコンベアーに乗せる事が出来ないバゲージがあります。

 

例えば、ベルトコンベアーに流すことができないバゲージは以下の物です。

 

・ペット

・スノーボード版・スキー板

・車イス

・サーフボード

・ベビーカー 

・模擬刀 など

 

これらのバゲージは、長尺(ちょうじゃく)と言う一直線上のベルトコンベアーから、グランドスタッフによって直接受け渡しをします。

 

 

羽田空港の場合では、チェックインカウンターから流れるベルトコンベアーは、ソーティング場に辿り着くまで、距離も長く曲線も多いです。

 

そのため、車いすやスノーボード版などは、破損や途中で詰まる原因となります。

 

特にペットの場合、小型から大型の犬や猫が発生するので、丁寧に扱わないとストレスが溜まり具合を悪くさせてしまいます。

 

因みに、私が到着した飛行機からペットを降ろそうと確認した時、既に息を引き取った猫を見たことがあります・・・・((+_+))

 

そのため、ペットを扱う時は特に注意が必要です。

 

もし、大事なペットに少しでも不安を軽減したいなら、実績あるペットクレートオススメします。

 

 

大事なペットを守るには高額と感じるかもしれません。

しかし、万が一のことを考えた後に悔むくらいなら、しっかりとしたものを購入するべきです。

国際便でも採用されており、破損が生じても保証期間もあるので、アフターフォローも充実してます。

 

 

 

車イスやベビーストローラーは、お客様が到着空港で直ぐに使用できるよう、搭載時はドアサイド(貨物室のドアの側)に置きます。

 

優先タグ、車いす、ベビーストローラーがある場合、一時的に別に保管して、出発時間前にコンテナ等に搭載します。

 

そうすることで、スペシャル扱いのバゲージを瞬時に把握することができます。

 

 

上記以外に預けた荷物の中に、マッチや液体バッテリー、花火などの危険物が発生した場合は、グランドスタッフから連絡が来て、長尺から返却します。

 

返却した荷物は、全体の個数からマイナスとなる為、戻した個数の分だけ減数となります。

 

仮に減数を失脚すると、最終確認の時と個数が異なり、遅延に繋がる恐れがあります。

 

ソーティング作業は、地味で単純な印象を受けますが、お客様の大事なお荷物を丁寧に扱い、お客様の元へと無事に届けるという大事な役割を担います。

 

 

次は、ソーティングエリアでの注意点について、ご説明したいと思います。

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空港のソーティングエリアでの注意点

ソーティングエリア

羽田空港のソーティングエリアは数か所あり、出発便の荷物仕分けを行ったり、到着便の荷物を返却するなど、作業員及び車両が非常に多いです。

 

 

ソーティングエリアの中は、見通しが悪く、一方通行で狭い通路の他、一部天井が低い場所もあるので、車高が高い車両は通過できない箇所もあります。

 

高さ制限等の案内板もありますが、慣れと自信過剰による集中力の欠乏等で、事故が発生したこともあります。

 

それ以外にも、飛行機が遅延して出発時間までの時間がないと、慌ててしまい冷静な判断がつかず、超過スピードを出して走行する車両もいます。

 

定時運航に出発する事は航空会社の課題ですが、一番大切な事は安全です。

 

ソーティングエリアで作業する作業員をはじめ、搬送担当者は自分の身を守るためにも、お互いに配慮しなければ怪我や事故に繋がります。

 

なので、狭くて見通しの悪いエリアだからこそ、一人一人が注意しなければいけません。

まとめ

今回は、空港の荷物仕分けってきつい?一日の個数や仕組みと注意点について解説させていただきました。

 

ソーティング作業は、預け荷物を行先毎に確実に搭載し、通常荷物以外の他、到着地で直ぐ返却出来るように、ドアサイドバゲージやステータスの高い荷物等は、特に着目しなければなりません。

 

荷物の量が多い理由でも、未搭載や誤搭載をすることは基本的に許されません。

 

簡単な作業に思われますが、責任のある業務に違いありません。

 

ソーティング作業をやる方は、うまく搭載できるよう考えるため、最初は出来なくても経験と回数を踏めば、積み方も自然と上手くなっていきます。

 

 

ソーティングエリアでは、時間がないと慌ててしまうことで事故の要因になるので、落ち着いて行動し、自分の身を守る上で、まずは安全第一を心がける事が大切です。

 

 

今回の記事が、預け荷物の仕分け作業に興味を持つ方にとって、少しでも疑問が晴れると幸いです。

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