【手荷物搭降載】飛行機の貨物室に預け荷物搭載するバラ積み搭載法

航空業界

こんにちは。みのるです。

みなさんは、飛行機に搭乗する際に、自分の預けた荷物がどのように搭載されているかご存知ですか?

 

飛行機に手荷物や貨物を搭降載(とうこうさい)する方法は大きく分けて2種類あって

・コンテナ搭載

・バラ積み搭載

があります。

 

コンテナ搭載は前回の飛行機に預け荷物・貨物コンテナを積み込みするハイリフトローダー車でお伝えしたので、今回はバラ積み搭載について解説します。

 

「そもそもバラ積み搭載って何?」

「グランドハンドリングスタッフが気おつけるバラ積み搭載での注意点は?」

「荷物が多い時に貨物室に荷物が収まりきれない時ってあるの?」

 

など、バラ積み搭載方法や手荷物を取り扱いの仕方について、どのように行っているか疑問に思ったことありませんか?

 

私が子供の頃、チェックインで預けた荷物が、

ベルトコンベアーを通じてどこに流れるのか幼稚に思ったことがあります。

 

 

結論からお伝えすると・・・

 

 

バラ積み搭載とは、手荷物・貨物を収納するバルク室に直で搭載する方法で、多い時は100個以上搭載をします。

 

個数が多いと、下に敷き詰められた荷物が重さに耐えられず損傷をきたすので、基本的に重い物や頑丈な荷物を下に置き、お土産袋やショルダーバッグなど軽い物は上に置きます。

 

繁忙期の修学旅行生や部活の遠征によるグループ団体だと、200個以上の手荷物が出るので、貨物がある場合は取り下ろし、優先的に手荷物を搭載します。

 

 

この記事では、長年グランドハンドリングスタッフとして、A320・B737・B767のバラ積み搭載を経験してきた私が

・グランドハンドリングスタッフが行うバラ積み搭載

・飛行機にバラ積み搭載する時のコツと注意点とは?

・バラ積み搭載ってきついと聞くけど実際の真相は?

 

について解説します。

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飛行機の貨物室による荷物の積み方 バラ積み搭載法

荷物の取り卸し

バラ積み搭載とは、コンテナ搭載が不可能な飛行機に対し、預かった荷物をバルクカーゴルームにバラ(直)で搭載することです。

バラ積みは英語でバルクという意味で、バラ積みで搭載する手荷物は基本バルク室へと搭載されます。

 

 

上記はバルクカーゴからカートへとバラ積みで搭載しており、丁寧に扱っているのがご覧になれます。

 

3つのカーゴルームと搭載方法

旅客機には基本的に3種類の貨物室あり、搭載方法も決まっております。

 

・フォワードカーゴルーム (コンテナ搭載)

・アフターカーゴルーム (コンテナ搭載)

・バルクカーゴルーム (バラ積み搭載)

よって、基本的にバラ積み搭載はバルクカーゴルームで行います。

 

通常、飛行機にはコンテナを搭載できる機能PDU(パワードライブユニット)が備わってますが、一部の小型機(ボーイング737など)は、コンテナ搭載ができません。

 

そのためコンテナ搭載が出来ない場合は、フォワード・アフターカーゴルームを使用して、バラ積み搭載をします。

バラ積み搭載はベルトローダー車を使用

手荷物搬送担当者が、到着分の荷物を取り下ろす際や・出発分をバラ積み搭載搭載する時はベルトローダー車を使用します。

ベルトローダー車ベルトローダー車

 

到着時はバルクカーゴルームにある荷物をベルトローダー車を通じて、搬送用の車両やコンテナ・カートに搭載して搬送します。

出発時は反対で、出発分の荷物を搬送された車両からベルトローダー車通じて、バルクカーゴルームへとバラ積み搭載します。

 

どの機種もカーゴルームから地上まで高さがあり、荷物を持ち上げて搭載すること大変の為、ベルトローダー車を使用することで懸念材料が無くなります。

 

ベルトローダー車の詳細は飛行機に装着するベルトローダー車の操作と概要(メーカー等)の詳細を参照してください。

 

 

では実際にバラ積み搭載をする時に、注意しなければならない点とコツについて、次にご説明させていただきます。

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飛行機にバラ積み搭載する時のコツと注意点とは?

手荷物搭載

グランドハンドリングスタッフがバラ積み搭載で心がける大切なポイントは、

綺麗に素早く搭載し、手荷物個数を把握します。

 

仮に飛行機が出発した直後に、荷物の積み忘れがあれば、責任者は始末書の提出を求められ、お客様に多大なるご迷惑をかけることになります。

また、会社としても顧客による信用性が失われて、大きな損害を被られます。

 

そのため、搭載作業に携わる作業員は個数を数える必要があります。

次々に流れてくる手荷物・貨物を、素早く搭載してなければならず、個数も把握しなければ行けないので、迅速な対応と判断力・注意力が大きく求められます。

 

バラ積み搭載する時の注意点

バラ積み搭載する作業員で注意しなければならないことは、

重い物は下に積み、軽い物は上に搭載するように心掛けます。

 

お客様が預ける手荷物によっては、

・破損しやすい物

・中に入っている液体物

・食料品 など

があるため、沢山あるから急いで雑に扱うことは、ダメージに繋がりお客様にご迷惑をかけることになります。

 

バラ積み搭載は通常2、3人で搭載を行い、1人が積み付けで、もう一人が荷物を積み付けする人に手荷物を手渡すアシストをします。

作業員の積み付け搭載が遅いと、次々に来る荷物を捌くことができず、他の作業員にも支障をきたせます。

 

また、出発時間まで時間がないと、グランドハンドリングスタッフによる遅延に繋がる恐れがあるので、定時性に大きく響きます。

 

手荷物個数が不一致になった場合

バラ積み搭載をする上で発生するのが、手荷物の個数不一致です。

 

預け荷物を行先毎に仕分けするソーティング場から出た個数と、実際飛行機に荷物を搭載する時とで個数が合わない場合は、リカウントと言って数え直しを行います。

 

先にも触れましたが、バラ積み搭載をする際は基本的に作業員2,3人で行いますが、各作業員は積み付けと同時に個数をカウントして搭載をします。

 

作業員によっては途中個数カウントを失脚したり、数え間違えが起きるので、積み忘れの要因とならないようにリカウントを行います。

 

仮に手荷物の数が30個程度なら、簡単にリカウントを行えるのですが、繁忙期や土日など、100個以上発生した場合のリカウントは時間もかかりとても大変です。

 

 

次はバラ積み搭載はきついと言われる中で、実際の真相について詳しくお伝えします。

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【私の経験談】バラ積み搭載は大変なの?

私自身バラ積み搭載を沢山経験しましたが、バラ積み搭載は体に負担が掛かりやすく、特に腰が弱い人だと腰痛になりやすく、手荷物の量が多いと非常に大変です。

 

これまで首の痛みや腰痛など、一度たりとも経験したことがない私でしたが、手荷物を50個以上取り扱った直後は、腰に違和感を覚える日が徐々に多くなりました。

 

バラ積み搭載が原因で、多くの作業員が腰や首のヘルニアを犯し、医者からは重い荷物を持たぬように勧告された方も沢山います。

 

そのため、極力腰に影響を与えないやり方で作業をしなければなりません。

その方法は後に解説しますね。

 

 

さらに夏の季節は手荷物量が多く、熱中症に気を付けないと脱水症状となり、自己管理が非常に求められます。

 

バラ積み搭載は腰痛以外にも、先ほどお伝えしたように重い物を下に置きながら綺麗に搭載しなければなりません。

 

上手く搭載できない日々・・・

私が新人の頃、荷物量が多くベルトローダーから次々に流れてくる手荷物を、綺麗、丁寧、素早く搭載することができず、上司に怒られてばかりの毎日でした。

 

頭で理解はできても体が対応に追い付かず、途中から重い荷物や軽い荷物混合に流れてきて、パニック状態に陥ってしまうことが多々ありました、

 

私の上司によく言われた言葉が

習うより慣れろ!!でした。

 

私なりの改善法

誰よりも不器用な私が取った方法は、先輩方の見本をひたすら見学することと、何度も挑戦したことでした。

上手な先輩がするバラ積み搭載をしっかりと観察しては、苦手を克服する為に実践を繰り返し方法する以外ないと思ったからです。

 

バラ積み搭載を初めて約半年後・・・

気づけば手荷物100個以上流れてきても、綺麗に搭載できる自信がつくようになってました。

 

綺麗に搭載する要領はつかめましたが、なにがきっかけと上手くなったと聞かれたら、明確には答えられないです。

 

しかし、元上司から言われた【習うより慣れろ】が、

知らない間に自分を成長させてくれたのかもしれません。

 

 

次に腰痛やヘルニアにならない為の予防法について解説します。

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グランドハンドリングスタッフが実践する腰痛予防

グラハンは重い荷物を持つ機会が多く、バラ積み搭載を繰り返し行うと、腰痛やヘルニアになる確率が高まります。

そのため、重い荷物を持ち運びする際は、普段から意識して予防に努める行動が重要で、やり方はとても簡単です。

 

それは、荷物の搭載時は膝を地面につけることです。

中腰姿勢での取り扱いは、重い荷物を持てば持つほど腰に負担が圧し掛かり、やがてヘルニアになる恐れが高まります。

 

しかし、両膝もしくは片膝を地面につけることで、腰への負担を慧眼することができ、搭載完了後の違いもはっきり感じることができます。

 

腰痛予防サポーターグッズ

ご年配の方や腰に自信がない方は、腰痛サポーターやコルセットといった物を使って、ケアを行っております。

私の同僚が以前使用してたサポーターを2点をご紹介します。

 

1つ目は、柔道整復師が考えたサポートベルトです。

 

他のサポーターと比較するとお値段は高めですが、国家資格所有者の柔道整復師が作成したサポートベルトなので、あなたの腰をサポートしてくれます。

 

2つ目は、市販用の 腰保護コルセットです。

 

汗をかきやすい方には、通気性が弱く肌荒れを起こす可能性があります。

それ以外は、丈夫で伸縮性もあるので、多くのユーザーに利用できてコスパも良いです。

 

最後に大量の荷物が発生した時の対処方法について解説します。

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飛行機の貨物室に預け荷物が収まらない場合

JAL

繁忙期だと空港を利用するお客様が多く、預け荷物も平日と比較して2倍、3倍と増加傾向があります。

 

通常大量の預け荷物が発生した場合など指定されたカーゴルームに無理やり収めますが、それでも入らなければ、別のカーゴルームに搭載をします。

 

この場合、飛行機の重心を計算するロードコントローラーに連絡して、他のカーゴルームに搭載可能か連絡をします。

事前に貨物が搭載されて載せることができない場合は、貨物を取り下ろして手荷物を優先搭載します。

 

 

飛行機にはウエイト&バランスがあり、飛行機が安全に飛行できるように重心位置を算出した上で荷物の搭載場所を決定します。

飛行機に影響を及ぼさない程度なら、別のカーゴルームに搭載を実施できますが、影響ある場合は、搭乗者の座席を変更してもらうなど、協力依頼を求めることがあります。

 

実際に荷物が大量で、別のカーゴルームに搭載するといった事案はなかなかありません。

まとめ

今回は、【手荷物搭降載】飛行機の貨物室に預け荷物搭載するバラ積み搭載法について解説しました。

 

バラ積み搭載の基本は、重い物は下に置き、軽い物やお土産物は上に搭載し、個数の把握を徹底することが基本となります。

 

最初は上手く搭載するまでに慣れませんが、経験と回数をこなすことで自然と搭載が上手くなります。

 

数回程度では学習はできず、周りの方が行っているやり方を盗みつつ、自分なりのコツを掴んでいき、実践回数を踏むことが大切です。

 

バラ積み搭載は腰に負担がかかるので、片膝を地面につけることで、腰痛から回避ができます。

自信がない方は、サポーターを使用してご自身のケアを積極的に行ってください。

 

腰痛やヘルニアを発生してからでは、既に手遅れのため、毎日気にかけることを忘れずにしましょう。
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