飛行機のドアの正式名称って何?それぞれの使用用途やオープン・クローズの操作方法を現役GHが教えます!

飛行機のドア名称航空業界

スポンサーリンク


飛行機搭乗口ドアの正式名称って何?

航空機 ドア

飛行機の搭乗口ドアの正式名称はパッセンジャードアまたは、エントリードアと言います

飛行機前方から順にL1(Leftドア)L2、L3、L4と言い、反対側をR1(Rightドア)R2、R3、R4の順となるため、航空業界に務める方の多くはこのような言い方をします。

飛行機のドア

飛行機のドア

お客様や乗務員などは、基本的に前方左ドアから搭乗・降機を行いますが、海外だと後方のドアも開閉し搭乗・降機を行います。

真ん中のドア(R2/R3)をドアオープンして搭乗することはありませんが、機内食や機用品を搭載するためにフードローダー車を装着します。

フードローダー車について記事については下記の内容をご参照ください↓

 

スポンサーリンク



飛行機のドアタイプ ~収納・外側開くタイプ~

エントリードアの構造は、飛行機の機種によって異なります。

  • ドアハンドルの取っ手を持ち上げ、ドアを上部に収納するタイプ(B767など)
  • ドアハンドル部分を180度回転させて、外側にドアを開くタイプ(A350など)
飛行機 ドア

B767 ドア収納タイプ 出典:JL102 B767-300ER 伊丹ー羽田 JAL国内線ファーストクラス搭乗記

767ドア 裏側

B767 ドア収納タイプ 裏側

A350 ドア

外側に開くタイプ

飛行機 航空機 ドア

ドアが外側に開くタイプ (裏側)

共通することはドアオープン時に損傷や凹み等ないか確認し、オープン後は必ずドアが動かない様ストッパーロックをすることです。

この確認を怠ることで安全確認不足となり、万が一事故が発生した時はドアを開閉操作した作業員に責任がいきます。

飛行機ドアモードのアームド・ディスアームドの違い

飛行機に搭乗した皆様は経験があると思いますが、全ての乗客が搭乗してドアが閉まると、チーフパーサーから「業務連絡、客室乗務員はドアモードをアームドに変更してください。」とアナウンスが流れます。

これはドアモードをアームドに設定することで、緊急脱出の際にドアオープンすると緊急脱出ドアが作動される状態となります。

航空機が駐機場(スポット)に到着すると「業務連絡、客室乗務員はドアモードをディスアームドに変更してください。」とアナウンスが流れます。

ディスアームドとは、飛行機のドアオープン時にスライドが膨張しないための状態です。

到着時にドアモードの切り替えを失脚し、アームド状態でドアオープンを行った場合、グラハン作業員や、お出迎えのグランドスタッフがスライドによって吹き飛びます。

みのる
みのる

グラハン作業員側もアームド・ディスアームド状態を、必ず確認する必要があります。

スポンサーリンク


飛行機ドアオープン時の注意点

ドアオープン時に一番注意するポイントは、【緊急脱出スライド】です。

緊急脱出スライドは、飛行機が火災やハイジャックなどが発生して緊急で逃げる時に使用するすべり台のようなものです。

ドアオープン時にあらかじめCAから確認合図がとれてますが、完全にドアオープンする前に、緊急脱出スライドが作動しないかグラハン作業員でも目視で確認します。

確認場所は先ほどお伝えしたドアの底辺部分の隙間からの確認です。

CAのサムアップ、ドア隙間底辺部分の確認を怠りドアオープンすると、緊急脱出スライドが搬出されて、大事故に繋がる可能性があります。

みのる
みのる

ドア底辺隙間から緊急脱出スライドが搬出されないか確認後、完全にドアオープンとなります。

もし確認を怠ると、お客様が搭乗・降機で使用するPBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)やタラップ車に大きな損傷を起こし、人災に繋がってしまいます。

 

PBB及びタラップ車の内容につきましては下記を記事をご参照ください↓

 

緊急脱出スライドは勢いよく展開されて、重大インシデントとしてCAB(航空局)からも事情徴収されます。

飛行機ドアオープン操作

飛行機 ドア

エントリードアには小窓があり、窓越しからCAのサムアップ(問題なし)合図確認後に、初めてドアオープン作業となります。

みのる
みのる

CAのサムアップはドアモードの兼ね合いが生じるので、確実に確認しなければなりません。

ドアオープンは飛行機の機種で操作の方法が違いますが、搭乗口ドア表面にハンドルがあり、ハンドル部分を持ち上げたり回転することで、ドア部分の噛み合わせが解除します。

解除と同時にドア底辺部分が少し開くので、この部分を見逃さないことが大切で、緊急脱出スライドがリリースされていることが重要だからです。

ドアオープン後は、ドアが動かないようにドアロックを確実に行い、初めてCA及びグランドスタッフに作業完了合図をだして、お客様降機となります。

スポンサーリンク



飛行機ドアクローズ操作

ドアクローズで一番注意する事は、ご自身の指を挟まれないことが最重要です。

誤って指をドアハンドルを掴んだ状態でドアクローズすると、飛行機の重量がハンドルに圧し掛かり、指の切断へと生じてしまいます。
みのる
みのる

私の経験上、地方の空港でドアクローズの際に指を切断した事例を、いくつか聞いた事があるので、安易な気持ちで行うと大事故になってしまいます。

ドアクローズは全ての旅客が搭乗し、グランドスタッフから指示を頂いた後にドア周りにゴミや障害物がないか目視確認して、ドアロックを解除してクローズ作業へと移ります。

ドアオープン時に隙間が出来た部分までドアクローズを行った後、ドアハンドルを持って勢いよく閉めます。

ハンドルが重い分、力強く押さないとドアも閉まりません。

ドア開閉時は、周りに人がいない状態で基本的に機内にいるCA立ち合いの上で作業を行います。

その理由は、外側からだとしっかりと閉めたつもりでも、内側ドアに何か引っかかる恐れもあるので、外側、内側に人員を配置します。

ドアクローズ後、表面分に傷や凹凸がないかドア全体を指差呼称して、CAにサムアップして問題なければPBBもしくはタラップ車を離脱させます。

 

スポンサーリンク



現役グラハンが語る飛行機のドアに関する恐怖経験談

みのる
みのる

私が初めてドアクローズを経験した際に、ドアに指が挟まれるのではないかという事がとても怖かったのです。

初めてのドアクロースでは、想像以上のドアの重量により圧力負荷が生じてる状態で、ドア閉鎖時の反発力と衝撃音に驚きました。

ドア操作する時にハンドル自体を握ったままドアを閉めると、指を切断することは避けられません。簡単な作業ですが危険作業の為、中途半端な気持ちで行うと大事故に繋がります。

最近の新しい機種(B787)などは、ドアの仕組みも変わり左程危険性も無くなったと思われますが、古い機材は未だに存在するので絶対安全で行うことが重要です。

B787 ドア

B787 ドア(表側)

B787 ドア

B787 ドア(裏側)

ドア開閉操作時は必ず軍手装着はマストです。

素手で行う作業員もいますが、そういう方は自分から怪我を負われるようなものなので、しっかりと準備は念入りにすることが大切です。

まとめ

今回は飛行機のドアの正式名称って何?それぞれの使用用途やオープン・クローズの操作方法を現役GHが解説しました。

  • 飛行機の搭乗口ドアに名前はあるの?
  • 飛行機のドアオープン・ドアクローズって難しいの?
  • 開閉操作で注意すべき点を知りたい!!
みのる
みのる

結論を言います!

  • お客様が搭乗するドアは基本的に左側を使用し、グラハン会社によってパッセンジャー(旅客)ドアまたは、エントリードアと言い方が異なります。
  • ドアオープン・クローズの操作は飛行機の機種により操作方法が変わり、外側に開くタイプ・収納するタイプで取り扱いが変わります。
  • 注意事項を厳守しなければ指を切断する恐れがある作業なので、気を引き締めて作業を行わないと重大事故に繋がります。

事故を回避するには、基本的な手順とCAとの確認行為が大切であり、確認行為をしっかり行わないとエスケープスライドが発出され、PBBやタラップ車の機材だけでなく作業員に大きな支障を与え最悪死亡するケースにつながる恐れがあります。

ドアオープン・クローズ操作には手順があり、飛行機の機種によって操作方法は異なりますが、一つ一つを丁寧に取り扱いそれぞれの特徴を把握をして作業に従事することが大切です。

スポンサーリンク