空港のPBB(パッセンジャーボーディングブリッジ)の構造と操作の仕方!

空港 PBB航空業界

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(この記事は2021年3月9日に更新しました。)

PBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)の構造

羽田空港 PBB

空港にあるPBB(パッセンジャーボーディングブリッジ)は可動橋と固定橋部分がありまあす。PBB先端に操作盤があり、電源ONによって電気系統が作動し、ジョイスティックコントローラーで可動橋部分が前進・後進が可能となり伸縮できます。
空港のPBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)

空港のPBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)

PBB操作盤

PBB操作盤

PBBのキャブ(先端部分)は左右に動かし、PBBを飛行機に装着直前に飛行機と隙間部分が発生しそうな場合はキャブで修正します。

PBBキャブ(首振り)で先端部分を左右に動かすことが出来る

キャブ(首振り)で先端部分を左右に動かすことが出来る

飛行機にPBBを装着する時は、ジョイスティックコントローラーを緩めてゆっくり装着しないと機内にいる人に影響を与える恐れがあります。

みのる
みのる

現在のPBBは飛行機に近づくと、PBBセンサーが感知して自動でスピードが徐行します。

PBBを飛行機装着後、お客様が降機開始となり、機体が徐々に軽くなり自重の高さも変わるので、飛行機の高さにPBBが追従できるようにオートレベラーが組み込まれてます。

オートレベラーをすることで、可動橋部分が自動で高さ調整をします。

大型機(B747,B777)の場合は、前方2か所ある出入口にPBBを装着しますが、互いに接近するとセンサーが作動し最悪操作不可能となり、どちらかのPBBを一度後退する必要があります。

PBBのメーカーは、様々な企業が参入している為、全ての操作が上記に当てはまりませんが、基本的な構造はほぼ同じです。

【PBBメーカー】

  • 三菱重工
  • BUKAKA
  • 新明和工業 など
三菱重工のPBB

三菱重工のPBB(広島空港)

では、飛行機がスポット(駐機場)に到着までの、PBB準備方法について次に解説します。

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航空機到着前のPBBの準備方法

PBB

航空機到着10分前迄にPBB周辺に作業員の有無と、ゴミや障害物がないか確認し操作盤があるPBBへと上がり、照明を点灯とお客様の降機到着動線の確保をするための、シャッターまたは扉を開放させます。

到着する飛行機の機種によって高さが異なるので、あらかじめ定置だったPBBの高さを変更するためのプリセット(事前準備)を行います。

PBBの操作盤に【B737】【B767】【A320】等のボタンがあり、プリセットボタン+飛行機の機種ボタンを押すことで、高さとPBBのキャブ部分が自動で調整されます。

みのる
みのる

飛行機到着後にプリセットをすると、高さ調整に時間を要するので、遅くても飛行機が到着する5分前迄に準備を完了させます。

スポット(駐機場)によっては、PBBと飛行機までの距離が遠い為、事前に可動橋部分を安全範囲までを前進させておくことで、飛行機到着後に余裕が持てます。

次は、飛行機がスポットに到着して、装着する前での操作方法について解説します。

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空港にあるPBBの操作・装着方法

PBB

飛行機が到着すると、PBBオペレーターはジョイスティックコントローラーで、飛行機のエントリードアにアプローチし、3m手前まで接近します。

3m手前で停止する理由は、飛行機のエンジンが未だ稼働しており、整備士による作業開始の指示がなければ装着ができません。

先にもお伝えしましたが、旅客数や貨物、手荷物の量に応じて、毎回機体重量がちがうので、3m手前でエントリードアに対する目測での高さ調整を手動で行います。

整備士もしくはランプコーディネーターからOK指示が出て、航空機へのエントリードアへ近づくとセンサーが感知しPBBのスピードが自動で遅くなります。

みのる
みのる

飛行機手前50㎝まで接近し、最終確認で飛行機のドアとPBBにズレがないか目視確認して装着します。

もしズレが生じた場合は、PBB操作盤にあるキャブで角度調整してから装着します。

飛行機に装着後は雨除けのクロージャー(雨除けの屋根)部分をかぶせ、オートレベラーをセットして、エントリードアのオープン作業へと移ります。

 

エントリードアの操作方法は以下の記事を参照ください↓

みのる
みのる

PBB装着方法まとめ

  1. 飛行機到着後、PBBを前進させる。
  2. 整備士または、ランプコーディネーターの許可次第で装着する。
  3. 前進しつつ、高さ微調整、角度をつけて装着。
  4. 飛行機にPBB装着後のクロージャーを行う。
  5. オートレベラーをチェックし、エントリードアオープン操作。

PBB装着の注意点

航空機の機種によって、レドーム(鼻の近く)にピトー管が備わっており、ピトー管はとても熱を持っており、PBBのクロージャー部分が接触するとは発火する原因となります。

PBBだけでなく接触する航空機にも、炎が燃え移り炎上する恐れがあります。

※ピトー管は計測機器で、流入気流の静圧・全圧など、流れの速さを測定するものです。

航空機 ピトー管

航空機 ピトー管 出典:Kite’s Field

また、エントリードアを開いた際に飛行機ドア部分がPBB下部に当たるので、飛行機とPBB下部部分にコブシ一つ分の段差を作ります。(※航空機の機種による)

PBB 操作

PBB装着時は飛行機入り口とPBBとの段差(コブシ1つ分)あける

装着時にオートレベラー操作を失脚すると、飛行機とPBBの入り口部分との間に大きな段差が生じ、搭乗・降機が不可能になります。
みのる
みのる

その結果、一度飛行機のドアクローズをしてPBBを離脱して高さ調整行い、再装着を行いますが、降機中のお客様に迷惑をかけクレームの元となり、最悪けが人の発生もあります。

続いてPBBの訓練ってどのように行うか次に解説します。

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PBBの訓練ってどのように行うの?

JAL

PBB操作は免許・資格は不要で、訓練では飛行機がいないスポットで、ベルトローダー車を使用して装着練習を行い、慣れてくると実機で訓練を行います。

ベルトローダー車についての内容は以下の記事を参照ください↓

飛行機を使用した実機練習は、飛行機が翌朝まで出発しないオーバーステイ時に練習を行い教官の下で操作と感覚をひたすら身に着ける練習を行います。

みのる
みのる

装着⇒離脱⇒装着⇒離脱の繰り返し練習!

PBBの資格は飛行機の機種毎に異なり、仮にB787の装着が完璧ならば違う機種の訓練が始まります。

ピトー管の位置や飛行機の高さが大きく変わる為、着目点を身に着ける上で機種毎に資格が設けらます。
みのる
みのる

私の場合、最初にB767の訓練が始まり次にB737でしたが中型機と小型機では飛行機の構造も異なるので、ひたすら感覚を強化するための装着⇔離脱の繰り返し練習でした。

企業によって始める機種は違うので、取り扱いハンドリング会社の規定によるPBB操作の訓練を行います。

まとめ

今回は、空港のPBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)の構造や操作方法について解説をしました。

PBBはパッセンジャー・ボーディング・ブリッジの略で、出発搭乗口改札後に飛行機へと続く搭乗橋とも言われ、グラハンの作業員が装着・離脱を行います。

PBBの操作ってどのように行っているの?

飛行機の機種によって高さが異なるけど、どうやって調整するの?

PBBを操作するのに免許や資格は必要なの?

みのる
みのる

グラハン歴10年の経験と実際にPBBを操作したことがある私が結論をいいます!

  • PBBは可動橋と固定橋があり操作盤電源をON後、ジョイスティックレバーで可動橋部分が動作し飛行機のドアにアプローチします。
  • 大型機・小型機では飛行機の高さが違うので、飛行機が到着前にプリセットを行うことで高さ調整を行えますが手動でも可能です。
  • PBBによる免許は資格は不要ですが、車両と同様に社内訓練が必要です。

装着後は必ずクロージャー・オートレベラーを設定し、飛行機の入り口に合わせ追従措置をしないと段差が生じ、降機中断となる恐れとなります。

グラハンを目指す方やPBBの操作や構造について、少しでもお役に立てれば幸いです。
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