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この記事は2023年5月30日に更新しました。
航空機のGTB(グランドターンバック)とは
【飛行機遅れ情報】
NH266便(福岡→羽田)は機内急病人が発生したためGTBし、定刻より1時間13分遅れで離陸しました。羽田には20:55分に到着予定 pic.twitter.com/vMzw0JclWT— ももクロしおりん (@ArrowsDmk1) August 28, 2016
通常出発準備も整い、全ての乗客・手荷物・貨物を搭載させ航空機からPBBも外れて、プッシュバックが開始され航空機が自走します。
GTBが発生すると把握したグランドハンドリングスタッフは、再到着するためのチョークやPBBのプリセット・ウイングウォッチを配置してブロックインに備えます。
PBB及びウイングウォッチに関しての記事は以下を参照ください↓
自走した航空機が駐機場に再ブロックイン後、再びPBBを装着させてラインメンテナンス(整備士)がコクピットにいるキャプテンから状況を聞いて修復作業を行います。
この時のラインメンテナンスは、時間に負われてイライラ感が増しており作業状況を聞くタイミングを読まないと、お叱りも受ける可能性もあるので空気を察して聞く必要があります。
グラハンの規則作業責任者は現在の状況をディスパッチに報告して、修理完了見込み時間や不具合状況をオールステーションに伝えます。
整備作業が完了して無事に問題が解決すると、PBBを離脱させて再度ブロックアウトになります。
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航空機のATB(エアーターンバック)とは?
成田発アンカレッジ行きNCA134便。
落雷を受け、成田空港へATBした模様。先程、0時55分頃に着陸しました。
ブログ・ひとり旅LABO(高速バス研究室)https://t.co/Q7GO2HGwmV#フライトレーダー #飛行機 #成田空港 #飛行機好きと繋がりたい #一人旅 #旅行 #旅行好きな人と繋がりたい #写真 pic.twitter.com/nMq45kSmoT— ひとり旅LABO・DIA修行中!2021.SFC修行解脱!YouTubeチャンネル登録よろしくです! (@ThestudyBus) July 26, 2020
秋シーズンは台風の発生が多く、九州で台風が上陸して首都圏から出発する場合に、よく条件付き運航があります。
あらかじめお客様に条件付き運航の情報をお伝えし搭乗前にグランドスタッフがアナウンスします。
グランドスタッフのアナウンスに関しては以下の記事を参照ください↓
事前に条件を承諾してお客様は搭乗する為、到着地の天候が大荒れでATBが発生した場合も機内でクレームを挙げる人は少ないです。
冬シーズンの北海道や東北地方では条件付き運航がよく発生され、雪のせいで視界不良になり滑走路封鎖となるので、やむを得ない場合はATBの選択もあります。
パイロットの中でも意地がある方もいて、台風の最中でもタイミングを見計らって着陸を試みる方もいるので、ランプスタッフは常にスタンバイをしております。
ひどい状況の中で着陸する訳ですから地上職員が凄いと思う人もいれば、唖然とする方もいます。
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現役グラハンによるGTBとATBによる私の経験談
GTB・ATBを経験した熟練者からすると、「まじかよ~」っという程度なので、慣れてしまうと慌てることはなくなり、流れもわかってきます。
GTBが発生するとグランドハンドリングスタッフ・グランドスタッフなど、入社して間もない頃は慣れておらず、関連セクションでも慌ただしくなります。
急病人によるGTBやATBが発生し、お客様が降機の際に預け荷物がある場合は、グランドスタッフから無線連絡が入り、タグナンバーを下にグラハンは荷物の取り卸しをします。
航空機の不具合による場合で修理が長引く場合は、乗客を一度降機させてゲートで待機させますが、この時のグランドスタッフは問い合わせやクレームによって本当に忙しく、出来ることであれば降機は免れたいのが本音です。
当時グランドスタッフだった時に搭乗した客を降機させた際に多くの搭乗者がゲートカウンターにてクレーム殺到しました。
既に一度機内に搭乗している為、必要に応じて機内清掃やドリンクの補充が発生します。
不具合修理が完了すると、お客様の人数を把握するためにグランドスタッフは再度ゲート業務を行う必要があります。
これらを踏まえると、地上職員はGTB・ATBが発生しないよう心の奥底で願っております。
まとめ
今回は航空機のGTB(グランドターンバック)とATB(エアーターンバック)の違いを現役グラハンが解説しました。
結論を言います!
GTB・ATBが発生すると慌ただしくなり、業務量が増えて場合によっては大幅な遅延の可能性になるので誰一人喜ばないのが実情です。
お客様側にとっても遅延に繋がってしまい、ツアー予約で間に合わないと宿泊所までご自身で移動する必要となるので良いことはありません。
特にグランドスタッフ側からすると本当に苦痛で、作業量だけでなく精神的にも繋がる為、GTBによる航空機からの降機と欠航は望んでおりません。
飛行機に乗る搭乗者と航空機の作業者に従事する人たちが、GTB・ATBになる機会がないこと祈ります。
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