この記事は2023年5月30日に更新しました。
こんにちは。
今回はグランドスタッフが新人の時に、作成するあんちょこ作りについてお伝えします。
・あんちょこって作ったことないけど、どういう風に作るの?
・あんちょこのサイズ選びってどれが一番良いの?
・あんちょこのまとめ方について色々知りたい!
など、初めてのあんちょこ作りで悩んでいる方や、そもそもあんちょこってそんなに重要で、それがないとグランドスタッフは作業に支障が出るの?っと疑問に思う方もいる方と思います。
私も新人の頃は、あんちょこの大切さもわからず、ほぼ強制的に作らされた記憶がありましたが、実際にグランドスタッフ業務は覚える事が山のように多く、あんちょこの大切さがわかりました。
結論からお伝えするとあんちょこ作りは、イレギュラー時や自分がわからない時に素早く確認できて使いやすいあんちょこ作りが大切です。
人ぞれぞれ作り方の好みはありますが、この記事では私の体験を元に
・元グランドスタッフが教えるあんちょこのまとめ方と作り方
・グランドスタッフが所持するあんちょこのサイズ
・グランドスタッフが所持するあんちょこの重要性
をお伝えします。
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元グランドスタッフが教えるあんちょこのまとめ方と作り方
早速、あんちょこの作り方を紹介しますが、実際に私が使っていたあんちょこの写真を見せながらわかりやすく説明していきますね。
あんちょこを作る上で、ルーズリーフだけのファイルではなくクリアホルダーを一緒に閉じられるファイルを選ぶことをオススメします。
その理由は、パソコンに入力する基礎コード一覧表や空港3レターを頂いたコピーを、余分な部分を切り取って自分のアンチョコに直接貼り付けれることができます。
私は、A5ファイルを使用していたので、A5のルーズリーフとクリアホルダーを使用していました。
アナウンス内容や頂いた資料の多くはA4サイズですが、半分に折ってクリアホルダーにそのまま収めることができます。
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このようにルーズリーフとクリアホルダーを組み合わせる事で、大切なポイントは直接書き込ことができます。
自分が覚えた内容と、これから覚えたいこともページを入れ替えることもできて、更にもらった資料が直接現場で使えそうならば、クリアホルダーに直接閉じることでそのまま活用できます。
初めて私がアンチョコ作りのとき、ルーズリーフだけを使用したファイルを使っていたのですが、頂いた資料をそのままファイルに挟んでいたら、気づかぬ内に落としてしまい、先輩に拾っていただきました。
本来は、お客様が利用するターミナル内で会社関係の資料を落とすことは、機密違反となるので安易に落としてしまうと、罰則を受けるはめになってしまいます。
一方で、クリアホルダーに入れて資料を管理すれば、収納も出来て落とす確率も減少し、見た目もよく作業時もすぐに確認することができるので、ルーズリーフとクリアホルダーを併用する事をオススメします。
さらに、項目順でインデックスを添付すると分かりやすくなりますので、インデックスをすることをおススメします。
もし、A5ファイルでどれを購入しようか迷った場合は、丈夫で枚数が入る物を選択が良いです。
私が使用してたA5ファイルは、300円程度でしたが、枚数も50枚度しか入りません。
もしグランドスタッフを長く務めたい方は、上記の100枚入れても丈夫なファイルの方が良いです。
なぜなら、私みたいに沢山メモ書きをする人にとって、50枚しか許容できないファイルは不十分ですし、他のグランドスタッフも丈夫で枚数が入るファイルを使用してます。
お値段は私が使用したファイルよりも高いですが、その分クオリティは高いです。
クリアホルダーは沢山入れても良いですが、逆にもらった資料が多く、分厚くなってファイルを閉じることが出来なくなります。
私の場合は、ルーズリーフ:クリアホルダー=6:4の比率が一番良手応えを感じました。
グランドスタッフの作業内容は覚えることが多い分、インストラクターからもらう資料も多量なので余裕をもったファイル選びが良いです。
では、グランドスタッフが所持するあんちょこの大きさって、どれくらいのサイズを採用しているか次にお伝えしたいと思います。
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グランドスタッフが所持するあんちょこのサイズ
グランドスタッフが業務で持つあんちょこの大きさは、小さい物から大きい物でありますが、小さいものはポケットに入って持ち運びしやすい分、見えづらい印象もあります。
先ほどもお伝えしましたが、私の場合はA5ファイル(153mm×220mm)を使用してましたが、一つ覚えたコマンドコードも、1ページ以内に収めることができて、大きさも丁度良かったです。
チェックインカウンター業務やゲート業務でも、作業台のスペースも取らないので、使い勝手も良いです。
因みに、私の同僚はチェックインカウンターとゲート作業であんちょこをそれぞれ区別して所持していたり、一回目のアンチョコを更に見やすくする為に、あえてA4サイズのアンチョコを持っている人もいました。
そのため、使用するあんちょこのサイズは人によりけりです。
自分の教科書となるわけですから、あんちょこを確認した時に、探したい内容がすぐに見つかって作業時に支障がない物だと思える大きさを選べばよいです。
その中でも私は、持ち運びと確認するのにもA5サイズが丁度良かったのが印象です。
続いての項目では、なぜグランドスタッフがあんちょこを所持するのか、お伝えしたいと思います。
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グランドスタッフが所持するあんちょこの重要性
グランドスタッフはチェックインカウンター業務やゲート作業で、搭乗の手続きやキャンセル方法、初期設定の仕方から準備までのコードを打ち込むなど、入社の頃から覚えることは沢山あるので、メモだけでは足りません。
「そんなに膨大な量なの?」
って思う方がいると思いますが、先ずはこちらをご覧ください。
【チェックイン業務】
・チェックイン方法
・便の変更の仕方
・株主優待券を掲示された時の手続き
・妊婦のお客様に扱いと情報の組み込み方法(診断書の有無)
・お子様一人旅の説明の仕方
・車イスのお客様に対するケアとコマンド入力
・マイレージのコマンド入力
・クレジットカードの取り扱い
・多頻度旅客に対する優遇措置
・乗り継ぎ便の有無
・各チケットクラスによる変更もしくは払い戻し可能かどうか
・お子様が2人いて、1つの座席を2人で共有するコマンド入力
・他社に振り替えのコマンド入力
・修正のコマンド入力
など、これらは業務のほんの一部で、通常チェックインなら難しい事はありません。
搭乗するお客様の中には、目が悪かったり、車イス利用の方もいるので、到着地のグランドスタッフに情報を送る必要があります。
【出発ゲート業務】
・ゲート改札の設定
・ゲートバゲージが発生した時のコマンド入力
・ゲートアナウンス内容
・搭乗者リストの書類設定
グランドスタッフが行うアナウンスに関してはこちらの記事を参照ください↓
【到着ゲート業務】
・未着レポートの記入の仕方
・ダメージバゲージが発生時の情報のまとめ方
・ワールドトレーサーのインプット入力
・海外で預けた荷物を到着地空港で取り忘れた対処法
預け荷物を捜索するワールドトレーサーについてはこちらの記事を参照ください↓
情報をインプットするには決められたコードを、コマンド入力によって一から順に打ち込む必要があるので、いざという時に確認できる資料を持っておくと、不安がなくなります。
よって、作業のやり方を見直す為に自分の身を助けてくれるのが、自分で作ったあんちょこが御守りとなってくれるので、グランドスタッフの職に就く以上あんちょこは必術品です。
実際に私も国際線のグランドスタッフで外資系エアラインのチェックインカウンター業務をしてた頃、お客様の中でビジネスクラスにグレードアップを希望するお客様がいらっしゃいました。
普段はエコノミークラスの大半でアップグレードされるリクエストがなく、通常のチェックインで済むのですが、久々のビジネスクラスのチェックインだったので、何が必要なのか調べる上であんちょこが役立ちました。
また、各エアラインによって、チェックインで使用する機械の端末が異なり、規定も変わるので覚える範囲は多いです。
飛行機に搭乗するお客様の中には、普段搭乗されないお客様(妊婦さん、ペースメーカー所持の方など)も対応せねばならず、グランドスタッフ間でも専門用語を使って情報共有します。
グランドスタッフがほぼ毎日使用する専門用語と航空用語はこちらを参照ください↓
さらに様々なイレギュラーが発生するので、自分が困った時にあんちょこを確認してすぐに解決できるように作成しないと意味がありません。
まとめ
今回はグランドスタッフが必ず保有するあんちょこと、オススメの作り方についてお伝えしました。
作業を覚える事ができれば、メモ帳に重要なポイントを抑えておけば良いですが、頭の良いグランドスタッフでも、独自のあんちょこを作成して、全てのやり方を覚えるまで非常に時間かかります。
あんちょこ作りで、自分が理解できて見やすければ、作り方にこだわる必要はないですが、作る以上、利便性や活用性を十分に生かしてもらいたいと、私の経験を基にご紹介させていただきました。
ファイルを利用の場合、必要のない資料を引く抜いて、別に保管することができるので、ノートより使い勝手が良いのが特徴です。
今回の記事が、あんちょこ作りに悩んでいる人や、これから作成する人に参考になると幸いです。
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