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※この記事は2023年5月30日に更新しました。
グランドスタッフの休みは年間どのくらい?
全ての企業が上記に該当でなく、地方空港では3勤1休・4勤1休だったりと各会社で異なります。
因みに私が国際線でグランドスタッフをしてた頃は、勤務に一定感がなく不定期勤務でしたが基本的に4勤2休でした。
グランドスタッフはお盆休みや、季節休みなど一般の企業にある長期休暇などはなく、繁忙期こそ人員が必要不可欠のため、世間が休日時のグランドスタッフは多忙です。
グランドハンドリングスタッフも同様に4勤2休がベースで、お盆や年末年始は基本的に公休でない時は出勤が多いです。
グランドスタッフの有給事情
グランドスタッフの有給は比較的希望できます。(繁忙期を除く)
例えば、Aさんが25日に有給をリクエストする場合、同じ班のBさんが既に25日にリクエストしてた時は、話し合いが必要となります。
私も同じような出来事があり、同時に3人の社員と重なったこと経験があります。
話し合いの結果、私はプライベート内容で他二人の社員は冠婚葬祭や子供の運動会などで、優先的に2人に譲ることになりました。
上長の判断でどうしても外せない用事がある場合、勤務変更等をして融通を利く時もありますが、有給を利用する場合は同日1人までが原則です。
人によっては先月中から来月旅行に行く為に、4勤2休の4日間を有給にして事前にリクエスト宣言を出す人もいます。
私も同様に有給を4日間利用し合計8日間の休暇で、ヨーロッパに遊びに行ったことがあります。
有給が残っていて他の社員と重ならければ消費しやすいです。
続いて、グランドスタッフのシフト勤務について詳しく解説します。
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羽田空港で働くグランドスタッフのシフト勤務
羽田空港で働くグランドスタッフの勤務形態は、基本的に4勤2休のシフトになります。
全ての企業とは限りませんが、例外で4勤2休のベースでない企業もあります。
羽田空港で働くグランドスタッフの勤務時間【国内線】
4勤2休をベースに早番勤務は朝5:00時出社し、夜は24:00時までの作業で公休を含んだ3勤務交代制を導入する企業が多いです。
4勤2休の内訳は以下の通りです。
グランドスタッフの早番勤務時間スケジュール
グランドスタッフの早番勤務時間
・5:00 ~ 14:00(8時間労働+1時間休憩)
・6:00 ~ 15:00(8時間労働+1時間休憩)など
早朝勤務の5:00時出社では、会社がタクシーを事前手配をして、自宅まで迎えに来てくれます。
羽田空港の場合6;00勤務だと、電車に乗車すれば間に合う時間帯なので、電車通勤となりますが、朝の電車一本乗り過ごすと遅刻になる可能性が高いです。
実際に私が経験した早番スケジュールは以下の通りです↓
06:00 | ブリーフィング |
06:40 | 1便目の出発ゲート業務 |
07:10 | 2便目の出発ゲート業務 |
08:15 | 3便目の出発ゲート業務 |
08:30 | 休憩 |
09:45 | 1便目の到着業務 |
10:30 | 2便目の到着業務 |
11:00 | 4便目の出発ゲート業務 |
11:45 | 5便目の出発ゲート業務 |
13:00 | チェックイン・カウンター業務 |
14:00 | チェックイン・カウンター業務 & 金銭確認 |
15:00 | 終礼 |
以上が、早番でのアサインとなりますが、日によって作業担当が異なります。
※アサインとは、当日責任者が作成した作業分担表のことを言い毎日内容が変わります。
グランドスタッフの遅番勤務時間スケジュール
グランドスタッフの遅番勤務時間
・14:00 ~ 23:00(8時間労働+1時間休憩)
・15:00 ~ 24:00(8時間労働+1時間休憩) など
実際に私が経験した遅番スケジュールは以下の通りです↓
15:00 | ブリーフィング |
15:00~17:00 | チェックインカウンター業務 |
17:00 | チェックイン業務での金額確認 |
17:50 | 休憩 |
19:00 | 1便目の到着業務 |
20:00 | 1便目の出発業務 |
21:00 | 明日のスケジュール準備 |
21:45 | 2便目の到着業務 |
22:30 | 3便目の到着業務 |
23:30 | 整理・整頓 |
24:00 | 終礼 |
以上が、遅番でのアサインとなります。
より詳しいグランドスタッフの業務に内容につきましては、こちらの記事をご参照下さい↓
遅番終了時は、タクシーを使って帰宅することを許可される為、羽田空港で働くスタッフはタクシー通勤が多いです。
羽田空港で働くグランドスタッフの勤務時間【国際線】
国際線を担当するグランドスタッフは、空港が24時間オープンで深夜帯にも飛行機の離発着も稼働している為、夜勤や明けを含んだ以下の勤務体制となります。
国際線のグランドスタッフとして勤めた頃は、早番も遅番もない全て夜勤シフトで昼夜逆転の生活でした。スケジュールは以下の通りです↓
20:00 | プリパレーション(担当便の情報入力) |
21:00 | チェックインカウンター業務 |
23:00 | 出発ゲート業務 |
24:00 | 出発完了後の情報入力 |
01:00 | 休憩 |
02:30 | プリパレーション |
03:30 | チェックインカウンター業務 |
06:00 | 出発ゲート業務 |
06:45 | 出発完了後の情報入力 |
07:15 | 退社 |
当時私はフライト責任者で勤務時間も他の同僚より2時間程長い20:00時~7:00(翌朝)まででした。
4日間ほぼ毎日この勤務で、毎日朝日の眩しい光を浴びながら帰宅しては、出社時は暗い中出社してたので気分的にもダークでした。
同時に人手不足で勤務変更も多く、3勤1休や5勤2休など、出勤日がわからなくなるもあり、身体がパニック状態の時もありました。
私が実感したのは不思議と夜勤を続けると「寿命が縮んでいるのでは?」と自問自答する自分がいて、食事を取るタイミングも大分変わり、調整が難しく感じました。
国際線で働くグランドスタッフのシフトは夜勤が含むので、特に不規則で大変なことから辞める人もいます。
一方で日勤よりも夜勤の方が好む方がいて、周りの同僚で夜勤に抵抗を持つ人は思った以上に少ない記憶があります。
グランドスタッフの残業事情
とはいえ、私が経験した中で特に多かった残業発生ケースを3つお伝えします。
グランドスタッフが残業発生するケース① ~便のラップ~
航空業界で言うラップとは、飛行機が2便以上同時に重なることを言います。
通常予定通りに来る飛行機が、他空港で出発遅延が生じ1時間程遅れた結果、他の航空機と到着する時間と一緒になりラップ便となります。
定時の場合スケジュール通り組み込まれた順に作業して完了させ、次の機体に備え業務に流れるのが一般的ですが、ラップになると人員も必要となります。
《例:早番勤務終了が14時終了の場合》
当初13時に来る飛行機が、14時半に到着となった場合、遅番勤務者は14時45分の作業に従事しなければならず、この場合早番勤務担当が遅れた飛行機を担当します。
早番から遅番に交代する時に、ラップが発生したら残業の可能性は高いです。
グランドスタッフが残業発生するケース② ~飛行機の遅延~
先ほどのラップ便が起きる原因として航空機の遅延が発生する旨お伝えしましたが、遅延の内容によって残業の可能性も高くなります。
《例:最終便が遅延した場合》
最終便の折り返し飛行機22時出発が、飛行機の不具合によりメンテナンスが発生し、当日飛べないと決まればグランドスタッフは他社に振替手続きをします。
仮に振替先も満席で飛行機がない場合、ホテルの手続きや翌日に振り替えるなど、引継ぎ事項も多く業務内容も多いです。
私の先輩が上記の経験をした際に、通常24時で勤務終了予定が翌日の朝5時までとなり、とても大変だと言ってました。
他にも最終便の22時到着便が、大雪の関係で出発地が3時間の遅延となり、到着が深夜1時となったケースもありました。
飛行機が遅延する要因については下記の記事を参照ください↓
グランドスタッフが残業発生するケース③ ~人手不足~
当日の体調不良による欠勤者が多い場合、遅番帯からヘルプ依頼の要請があります。
1、2人の欠員なら上手く業務をこなすことができますが、3人以上欠員者が発生すると、業務が落ち着くまで応援依頼をされることがあります。(※業務量によります。)
ゲートリーダーやカウンターコントローラーなどの資格者が不在だと、業務に支障を及ぼすので、この場合は資格者所有者が残業する可能性が高いです。
人員ヘルプでの応援では、翌日の勤務に影響がない人が大抵該当します。
まとめ
今回は、グランドスタッフの年間休日・勤務時間・シフトを元GSが徹底解説しました。
結論を言います!
- グランドスタッフの残業は、イレギュラーや人手不足が起きた際は、ヘルプの依頼があるかもしれませんが実際にあまりありません。
- 一日当たりの労働時間は8時間+休憩1時間の9時間拘束が一般的です。
- 勤務体制は4勤2休がベースとなり、月に10日~11日公休が取れて、年間約120日休暇を頂けます。
年間の休日数は他の企業と大差ありませんが、お正月休み・お盆休みのような長期休暇はありませんが有給を利用して他の社員と重なければ、長期休暇を取得もできます。
グランドスタッフは4勤2休で休みが多いと感じられる分、給料に不満を抱える人も多いのが現状です。
また、グランドスタッフはシフト勤務で、企業によって不規則勤務もありますが、通常は早番・遅番・公休の3勤交代制で業務を行ってます。
シフト勤務も最初は慣れるまで時間が必要で、夜勤が含むと大変ですが、自分なりの習慣を身につけることがポイントです。
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