日本の空港の数はいくつ?飛行場と空港の違いについても簡単解説!

ANA空港周辺施設

こんにちは、みのるです。

 

皆さんにお聞きしたいことがあります。

 

「普段から空港を利用されますか?」

「実際に日本にどのくらいの空港の数があるかご存知ですか?」

 

実際に聞かれてると、予想がつかないですよね?

私自身空港で働いてますが、この質問に答えられない自分がいました(笑)

 

答えからお伝えすると

 

日本には合計97か所に空港が存在し、大きく分けて5種類の空港に分けられます。

主に国、地方、民間会社によって空港は分別されます。

 

この記事では、現役グランドハンドリングスタッフが

・日本にある空港の数

・日本の空港一覧

・空港と飛行場の違い

 

について解説します。

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日本の空港の数はどのくらい?

羽田空港

日本に存在する空港は計97か所あります。(2021年9月25日現在)

 

空港によって、管轄元が国土交通省や地方公共団体などで管轄が異なり、大きく5種類の空港に分けられます。

5種類の空港

◆拠点空港

◆地方管理空港

◆共用空港

◆その他の空港

◆空港以外の飛行所

 

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拠点空港

国内、国際空港をメインとする空港で国や会社が管理し、世界中の方が主に利用する拠点空港、いわゆるハブ空港で全国に28か所あります。

ハブ空港とは、就航路線が他の空港よりも多数で、乗継ぎに利便性がある空港のことを言い、「自転車の車輪」のように中心に目掛けて飛行機が離発着することです。

 

  • ハブ:自転車の車輪の中心部分
  • スポーク:自転車の中心部分を軸と輪を放射状につなぐ細い棒

 

航空機が拠点空港の一か所に集まる所から、車輪に似ておりハブ空港と名付けられました。

 

世界規模で見ると、日本のハブ空港は欧米やシンガポールと比較して、利用率も少ないのが現状です。

しかし、サービス面や清潔面・飲食など日本の空港は近年トップを維持しています。

 

拠点空港は、3つの管轄で構成されております。

国管理空港

拠点空港の中で、国が管轄する空港は全国に19か所にあります。

新千歳空港稚内空港函館空港
たんちょう釧路空港仙台空港東京国際空港(羽田)
新潟空港広島空港高松空港
松山空港高知空港福岡空港
北九州空港長崎空港熊本空港
大分空港宮崎空港鹿児島空港
那覇空港

会社管理空港

拠点空港の中で、会社が管理する空港は全国に4か所あります。

新東京国際空港(成田)中部国際空港(セントレア)
関西国際空港伊丹空港

特定地方管理空港

拠点空港の中で、国が設立して管理を地方公共団体が行っております。

旭川空港帯広空港
秋田空港山形空港
山口宇部空港

以上が拠点空港の中で分類されております。

 

次に拠点空港以外の空港についてご説明します。

地方管理空港

地方公共団体が空港を設立及び、管轄も同時に行っており全国に54か所あります。

利尻空港礼文空港奥尻空港中標津空港女満別空港紋別空港
青森空港花巻空港大館能代空港庄内空港福島空港大島空港
新島空港神津島空港三宅島空港八丈島空港佐渡空港富山空港
能登空港福井空港松本空港静岡空港神戸空港南紀白浜空港
鳥取空港隠岐空港出雲空港石見空港岡山空港佐賀空港
壱岐空港対馬空港小賀値空港上五島空港福江空港種子島空港
屋久島空港奄美空港喜界空港徳之島空港沖永良部空港世論空港
伊江島空港慶良間空港粟国空港久留米空港北大東空港南大東空港
宮古空港下地島空港多良間空港新石垣空港波照間空港与那国空港

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共用空港

在日米軍や自衛隊が使用する飛行場のことで、自衛隊が管轄を行い全国8か所あります。

札幌飛行場三沢飛行場
百里飛行場小松飛行場
美保飛行場徳島飛行場
千歳飛行場岩国飛行場

その他の空港

上記以外の空港をその他の空港と言って、全国7か所あります。

調布飛行場名古屋飛行場
八尾空港岡南飛行場
天草飛行場大分県央飛行場
但馬飛行場

上記以外の空港・飛行場

主にヘリポートや公共用・非公共用の飛行場のことを言います。

こちらは主にヘリポートのことなので、今回の空港にはカウントしません。

 

続いて空港と飛行場の違いについて解説します。

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空港と飛行場の違い

成田空港

空港と飛行場では運用定義が異なるため、簡潔にお伝えすると次のとおりになります。

 

空港・・・旅客の乗降や貨物の積み卸し設備があり、羽田空港や成田空港、関西空港のようにターミナルがあることです。
飛行場・・・調布飛行場や札幌飛行場など、ヘリコプターや自家用セスナなど離着陸が出来る場所です。

 

簡潔に言うと、空港の中に飛行場がある感じです。

 

空港法の2条に定義あります。

(定義)
第二条 この法律において「空港」とは、公共の用に供する飛行場(附則第二条第一項の政令で定める飛行場を除く。)をいう。

 

仮に飛行場のスケールが大きかったとしても、公共性に満たしていない場合は空港とは呼べません。

公共性とは、定期便が一定で就航しており利用する方が多いことを言います。

まとめ

今回は日本の空港の数はいくつ?飛行場と空港の違いについても簡単解説しました。

 

一区切りに空港といえば簡単にイメージできますが、その背景には空港の設置や管轄などによって種類が大きく分けられます。

 

各空港の管轄によって、工事による修繕費用率の負担も変わり、国や地方自治体で管理する側にとって重視するポイントです。

 

飛行場と空港では空港法によって定義が違い、旅客の乗降・貨物の取り卸しできる場合を空港と言い、それ以外を飛行場と言います。

また、公共性に欠けてる場合は、基本的に空港ではなく飛行場となります。
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