グランドハンドリングスタッフは英語が必要?現役GHの英会話レベルの実態とは?

グランドハンドリングスタッフ 英語航空業界

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この記事は2023年5月30日に更新しました。

グランドハンドリングスタッフになるには英語力は必要?

飛行機

みのる
みのる

こんにちは、現役グランドハンドリングスタッフのみのるです。

航空業界で働くと英語力が必要ではないかと思われる方が沢山います。

グランドハンドリングスタッフも空港の業務なので「英語が必要?」とか「必要ならばどのくらいの英語力が必要なのか?」という点が気になっている人が多いと思います。

特にグランドハンドリングスタッフとして将来空港で働いてみたいと考えている人にとっては重要な問題かもしれません。

結論から言うと「英語は必要ありません」

もちろん英語が出来るに越したことはないですが、できなくてもまったく問題ありません。

とは言え、稀に外国人と接触のある仕事ですから、どうして英語力が必要ないのか疑問に感じる方もいると思います。

グランドハンドリングスタッフに英語力が必要ない3つの理由とは?

  1. グラハンは裏方作業なのでお客様と接する機会がほとんどない。
  2. 使う英語はいつも同じ内容。
  3. 英語をサポートしてくれる通訳がいるから。

グランドハンドリングスタッフは裏方作業なので、滅多にお客様と触れ合う事はありません。

 

一方でグランドスタッフの場合、毎日お客様対応で国内線でも外国人が利用する方もいる為、英語力は多少求められます。

 

グランハンドリングスタッフは航空機と手荷物対応がメインなので、喋ると言っても同僚やグランドスタッフと無線を介して話すくらいです。(笑)

飛行機にしろ手荷物も、日本語や英語で話して応答がある訳ではありません。

 

しかし、グランドハンドリングスタッフが英語をまったく使う事がないかと言われると、多少使う機会もございます。

ですが、ご安心ください。

  • ほとんどが決まった内容の会話である。
  • 英語のサポートしてくれる人がいる
みのる
みのる

上記の理由からグランドハンドリングスタッフには英語力は求められないので心配はありません。

使用する英単語や会話は航空業界で繰り返し使う言葉なので、グラハンになった後でも問題なく覚えられます。

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グランドハンドリングスタッフの英語力の実態とは?

飛行機の誘導(マーシャラー)
現役グランドハンドリングスタッフである私は、学生時代英語が大嫌いで成績は平均以下でした。

19歳の専門学生時にやっとの想いで英検3級取得しましたが、二か月後に初めて受験したTOEICの点数は215点

みのる
みのる

本当に英語が苦手だったんです笑

グランハンドリングスタッフを一度やめてからオンライン英会話で勉強し、徐々に苦手を得意としてきましたが、10年以上のグランドハンドリングスタッフ経歴上、英語で困ったことはありません。

そもそも、グランドハンドリングスタッフが使う英語は航空専門用語が多いので、元々の英語力はほとんど必要ありません。

 

入社して半年間は、ベテラン先輩方と組むことで、作業の流れや専門用語を教えてもらい、1年後には専門用語も理解し使いこなせるようになるので心配ありません。

 

グラハンは航空機サポート業務なので、英語力は必要はないとお伝えしました。

しかし、多少ですが英語を使う場面もあります。

 

それがビジネスジェット・チャーター・ハンドリングです。

 

ビジネスジェットの場合は翻訳する専属エージェントがいますが、パイロットやコーパイは機側周りの点検や作業観察をしにきます。

基本的に、エージェントが翻訳した内容を、グラハンに指示を与え作業をしますが、パイロットは普通に英語で話しかけてきますので、その時は英語で返事をすることになります。

 

どんな会話をするのか具体例を挙げてご紹介します。

パイロット
パイロット

Please washing lavatory tank over 20(ラバトリーのタンクは20リットル以上で洗浄お願いします。!)

みのる
みのる

OK!(わかりました。)

パイロット
パイロット

How many baggage出発の手荷物はどのくらい?)

みのる
みのる

about 10(約10個です。)

パイロット
パイロット

it’s too cold (hot)in Japan!(日本は寒いね(暑いね)!

みのる
みのる

Yeah!(そうですね。)

このようなベーシックな英語でやり取りする事もありますが、この時も分からなければエージェントに聞けば問題ありません。

毎回パイロットは変わりますが、大抵毎回同じ質問なので、繰り返し行う上で答えられるようになります。

みのる
みのる

でも、私は英語をやっておいて本当に良かったと今では思います!

 

現役グランドハンドリングスタッフと働いてますが、ビジネスジェットハンドリングでノリが良いキャプテンと話す機会があり、私から質問すると相手も楽しそうに返答してくれます。

私も難しい質問はできませんが、簡単な英会話を話せる力が付くと仲良くなって一緒に写真を撮ったり、ジュースをもらったり機内の中に案内してくれた経験もあります。

基本的にアメリカ系の外国人はノリが良いので、こちらが興味を示すと相手も心を開いて返答もしれくれて、わからない場合があっても

みのる
みのる

I don’t know。

と言っておけば笑ってくれます。

 

特に私の英語力が鍛えられたきっかけはオンライン英会話【ネイティブキャンプ】です。

ネイティブキャンプは毎月定額料金で英語を受け放題なので無制限で受講ができます。

みのる
みのる

私も2年間ほどネイティブキャンプをしましたが、外国人パイロットと話せるまで成長したのはネイティブキャンプのおかげです。

 

レッスン回数無制限のオンライン英会話【ネイティブキャンプ】はこちらから

英語よりも大切な事が、グランドハンドリングスタッフにあるので続いて解説します。

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グランドハンドリングスタッフにとって英語力より大切なものとは?

 

グランドハンドリングスタッフ

自分の英語力に不安を持たれている方は、懸念材料が一つ減ったと思います。

でもグランドハンドリングスタッフにとっては、英語よりも大事なことがあります。

一番大切な物はグラハン同士のコミュニケーションです。

どの企業でも必須能力として求められるのがコミュニケーション力ですが、特にグラハンの場合はチームで動くので、一人が報告・連絡・相談を怠ると一気に作業に支障が出ます。

 

例えば、イレギュラーが発生して、本来搭載する物品の情報を他の作業員に情報を伝える事を失念し、出発前まで報告を失念した場合、周りから批判を受けるだけなく他部署からもクレームがきます。

 

グラハンの作業はルーティンワークですが、常に状況が変化する職種でもあります。

 

グラハンは無線でやり取りする機会が多い中、相手にシンプルに分かりやすく言わないと、ニュアンスによっては受け取り方も変わります。

航空機の作業を安全に到着、出発させる上で欠かせないのがコミュニケーション力。

作業中でない時も会話する機会が多い中で、一人浮いてしまうと輪に入る事ができません。

みのる
みのる

毎日会話しなければならないの?と、言われるとそういう訳でもなく必要最低限の挨拶や周りに配慮すれば大丈夫です。

まとめ

今回はグランドハンドリングスタッフの英語力について解説しました。

英語ができればもちろんプラスです。

しかし、正直グランドハンドリングは英語は必要ありません。

実際の筆記試験や面接試験では、英語についての質問や英語能力を試されることはなく、何よりも体力面について聞かれることがあります!

炎天下や天候不良時も屋外作業が基本となり、体が弱いと面接官も不安を持ってしまうのと、様々な車両を運転するための資格が必要です。

 

グラハンで必要な資格については以下の記事を参考にして下さると幸いです。

 

業界用語的な事は沢山あるので、戸惑うかもしれませんが自然と覚えていき、気づいた頃には専門用語も使いこなし、意味も理解できてます。

それ以上に、仕事は嫌な人とも会話しなければならない状況がありますが、あまりひどいと周りに影響を与えてしまうので、割り切ってやらないとグラハンは難しいです。

その為、グランドハンドリングスタッフはコミュニケーション力の方が重要です。

コミュニケーションの力は作業を安全に遂行するには欠かせないスキルです。

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