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この記事は2023年5月30日に更新しました。
航空券にかかる料金の仕組みと税金の内訳とは
日本発海外行きの海外航空券を購入した時に発生する諸経費は以下になります。
- 航空券(運賃)
- 国際線(PSFC)もしくは国内線(PSC)の旅客サービス施設使用料
- 旅客保安サービス料 (PSSC)
- 空港税(国際観光旅客税)
- 燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)⇒(FSCのみ)
運賃以外にも沢山の料金が含まれますね。
航空券を購入すると空港施設利用や税金が組まれ、決済時に料金を払わなければなりません。
航空券は航空会社が決めた運賃なので日によって価格の値段が上下しますが、それ以外の施設料金は保安サービス料では、各空港で利用料金が一律設定されているので割引等はありません。
航空券(運賃)
航空会社が運賃設定できる料金で、ホームページ上やポスターなどで表示される金額が航空券の値段となります。
駅や電車の中、メールマガジンなどで国内線1,690円~と見たことあると思いますが、それらは航空券のみの表示料金です。
仮に航空券を1,690円で購入としても、施設料金・税金を支払うので合計5,000円以上は支払うことになります。
国際線旅客サービス施設使用料(PSFC)
国際線旅客サービス施設使用料:PSFC(Passenger Service Facility Charge)は、館内ロビー、フライト情報、手荷物カートや車いすなど様々な旅客サービス施設の維持管理、お客様案内などに充てるための料金です。
施設空港 | 料金 |
成田空港第1・2ターミナル | 大人:2,130円 小人:1,070円 |
成田空港第3ターミナル | 大人:1,040円 小人:520円 |
羽田空港第3ターミナル | 大人:2,610円 小人:1,300円 |
関西空港第1ターミナル | 大人:2,780円 小人 : 1,390円 |
関西空港第2ターミナル | 一律:1,250円 |
福岡空港 | 大人:980円 小人:490円 |
新千歳国際線旅客ターミナルビル | 大人:2,610円 小人:1,300円 |
那覇空港国際線旅客ターミナルビル | 大人:1,000円 小人:500円 |
旅客サービス施設使用料は各空港や出発するターミナルによって料金が異なり、国際線を利用する人が支払う料金です。
航空券を購入する時にPSFCは自動で組み込まれます。
国内線旅客サービス施設使用料(PSC)
国内線旅客施設使用料:(Passenger Facility Charge)PFCはPSFCと概要は一緒で、国内線を利用した搭乗客が空港の維持管理や施設利用料などに支払う料金です。
施設空港 | 料金 |
成田空港第1.2ターミナル | 大人:450円 小人:220円 |
成田空港第3ターミナル | 大人:390円 小人:190円 |
羽田空港第1.2ターミナル | 大人:290円 小人:140円 |
関西空港第1ターミナル | 大人:440円 小人:220円 |
伊丹空港 | 大人:260円 小人:130円 |
福岡空港 | 大人:110円 小人:50円 |
新千歳国内線旅客ターミナルビル | 大人:270円 小人:140円 |
那覇国内線旅客ターミナルビル | 大人:120円 小人:60円 |
PSFCと比較すると値段は安いですね!
一部の航空会社では、国内線・国際線と関係なくPSFCと表示されることがあります。
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旅客保安サービス料(PSSC)
旅客保安サービス料:Passenger Security Service Charge(PSSC)で搭乗する旅客の安全を確保のために行う、手荷物検査・検査装置・ハイジャック検査などの保安維持を充てるために支払う料金です。
施設空港 | 料金 |
成田空港第1.2ターミナル | 大人:530円 小人:530円 |
成田空港第3ターミナル | 大人:530円 小人:530円 |
羽田空港第1ターミナル | 大人:530円 小人:530円 |
羽田空港第2.3ターミナル | 適用無し。(PSFCに組み込まれてる) |
関西空港第1ターミナル | 大人:320円 小人:320円 |
福岡空港 | 適用無し。(PSFCに組み込まれてる) |
新千歳国内線旅客ターミナルビル | 適用無し。(PSFCに組み込まれてる) |
那覇国内線旅客ターミナルビル | 適用無し。(PSFCに組み込まれてる) |
旅客サービス施設使用料と異なる点は、旅客保安サービス料は保安検査員、受託手荷物検査や人件費、旅客ターミナルビルの保安維持等に充てられます。
皆さん無料で検査受けていると思いがちですが、その背景にはお客様ご自身がしっかりと料金を支払っております。
他空港のPSFCおよびPSSCを知りたい方は、JALのホームページを参照してください。
空港税(国際観光旅客税)
以前はこのような税金を徴収されることはありませんでしたが、今後は値上がる可能性もあります。
外国でも出国税はとられるの?
日本から出発すると様々な料金が徴収される一方で、海外から出発した場合でも国によって料金が取られます。
ちなみにフィリピンでも出国税を支払いますが、航空券購入時ではなく出国前の出国検査で支払います。
香港を例に見てましょう!
■帰り
- 空港施設費・・・1,290円
- 香港特別行政区-出国税・・・1,720円
- 香港特別行政区-旅客保安サービス料(PSSC)・・・720円
香港から羽田へ戻る際に空港建設費や出国税など合計3,730円が航空券とは別に徴収されてますね・・・
日本も同等の金額を取られておりますが、羽田ー香港区間を利用するだけで、施設料や税金など往復約6,000円近く取られているのは非常に高く感じますね。
乗り継ぎ便を利用した場合
■行き (成田→台中→香港)
- 日本-旅客保安サービス料・・・530円
- 日本-旅客サービス施設使用料・・・2,130円
- 日本-国際観光旅客税・・・1,000円
- 香港-空港建設費・・・1,000円
- 香港特別行政区-出国税・・・1,720円
- 香港特別行政区-旅客保安サービス料(PSSC)・・・720円
- ユーコネクト(乗り継ぎサービス手数料)1,500円
■帰り(香港→台中→成田)
- 台湾ー空港施設サービス料・・・1,940円
- 台湾ー空港施設費・・・1,000円
- 香港特別行政区-出国税・・・1,720円
- 香港特別行政区-旅客保安サービス料・・・720円
- 乗り継ぎサービス手数料・・・1,500円
合計金額・・・11,820円
航空券(運賃)以外で乗り継ぎ施設料や、税金でこんなに取られるんですね。
乗り継ぎ便の航空券が安いですが乗り継ぎ空港を利用するだけ、施設料や出国税が上乗せされるため、トータル費用と時間のコスパを考慮すると、直行便を利用するのも一つの手だと思います。
日本の空港で国際線の乗り継ぎ便の料金も各空港によってPSFC・PSSCが異なります。
施設空港 | 国際線→国際線へ | 国際線→国内線へ |
成田空港第1.2ターミナル | 大人:1,590円 小人:1,060円 | 大人:450円 小人:220円 |
成田空港第3ターミナル | 大人:1,050円 小人:790円 | 大人:390円 小人:190円 |
羽田空港第3ターミナル | 大人:1,300円 小人:650円 | 該当なし |
関西空港第1ターミナル | 大人:880円 小人:600円 | 該当なし |
関西空港第2ターミナル | 大人・小人:580円 | 該当なし |
中部国際空港(セントレア) | なし | 大人:440円 小人:220円 |
燃油サーチャージ
1997年に燃油サーチャージ制度(特別付加運賃)が導入され、2カ月に1回航空燃油(シンガポールケロシン)の市場価格で見直され、原油価格が1バレル6,000円を下回ると燃油サーチャージは発生ありません。
日本を拠点として韓国や香港などアジアと比較して、ヨーロッパやアメリカ大陸などは航続距離がある分、燃油料金も値上がり目的地によって上乗せする燃油サーチャージも長距離ほど高くなります。
他社と比較して値段は上下しますが、数1,000円程度内の誤差が生じます。
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まとめ
今回は航空券の値段の内訳ってどうなってるの?何が加算されているのか元GSが解説しました。
結論を言います!
LCCでは頻繁にプロモーションセールのキャンペーンを行っており、例えばピーチアビエーションでは【羽田-ソウル】区間が片道2,000円と謳っておりますが、これらはチケット代のみの金額です。
仮に、LCCで航空券代100円の場合、羽田利用時にPSFCの2610円が加わり、更に空港税の1000円と最低でも3,000円以上は出費します。
それでもとても魅力的な安さですけどね。
今回の航空券代以外にかかる料金を把握すれば、購入前に合計金額を予想する事ができるので、旅行好きな方はぜひ参考にして頂ければと思います。
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