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AIR PREMIA(エア・プレミア)とは
長期化する新型コロナウイルスの影響により、依然として厳しい状況に立たされている航空業界の各社ですが、2020年LCCとしてエア・プレミア(YP)が韓国で誕生しました。
現在の計画では、アメリカ大陸やヨーロッパへの就航を計画しており、通常短距離の就航が中心のLCCとは異なり、長距離運航を計画するので日本で例えるとZIP AIRに近いです。
ZIP AIRの記事につきましては、以下の記事を参照ください↓
エア・プレミアは元々2017年に設立されて2020年9月の就航開始を目指していましたが、コロナウイルスの影響もあって延期となり、一時期経営難に陥ります。
2021年の3月に韓国のファンド・JCパートナーズと香港の物流会社・コールチャイナが株式の68.9%を購入。これによって、日本円でおよそ50億円(約500億ウォンー2021年6月現在)の資金調達が可能になり、資金難は免れることができました。
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AIR PREMIA(エア・プレミア)がボーイング787を初受領
2021年4月にはアメリカの航空機リース会社、エアリース・コーポレーション(ALC)からボーイング787-9のリースを長期的に行えるようになりました。
ボーイング787−9型の座席数が309席で、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスの2クラスと、10,000キロを超える運行をするには、座席のバリエーションを増やすことは極力控えた形に見えます。
連続航続可能距離は14,200kmで、ヨーロッパへ行くことはもちろん、太平洋を渡り切ることも可能です。
4〜5000km圏内の短距離ー中距離運航を中心とするLCCが導入する飛行機にしては、随分とオーバースペックな飛行機ですが、先述の通りエア・プレミアは10,000km前後の長距離運航を計画中です。
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AIR PREMIA(エア・プレミア)の今後の計画
2019年春にエアリース・コーポレーションと契約を結んだ段階では、2020年夏から冬にかけて、同機を3機投入する予定でした。
2021年6月現在では保有航空機数は1機で、資金調達に飛行機の初受領と、日進月歩の勢いで進展を見せるエア・プレミアですが、新型コロナの影響でかつての計画に遅れが出て、それを取り戻している最中です。
就航開始時期は現在の所不明です。(2021年6月26日現在)
AIR PREMIA(エア・プレミア)の就航計画
エア・プレミアの現時点で確定してる就航路線は、拠点空港である仁川空港からアメリカのロサンゼルス、サンノゼを結ぶ便の2つです。
距離は10,000キロを超えるか超えないかという位置にありますが、それでも設立当初の段階から、LCCがアメリカ、ヨーロッパへの航路を計画していることは中々例が無く、珍しいと言えます。

JALの子会社であるZIP AIRもハワイ就航が実現となり、将来はアメリカ本土に向けて計画もあるため、エア・プレミアとはライバル関係となりそうです。
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AIR PREMIA(エア・プレミア)は低価格で客を運べるのか?
韓国のLCCエア・プレミアが最大の課題である、長距離便でも価格を抑えられるかがポイントになります。
LCCの安さの理由の一つに「回転率の高さ」が挙げられ、需要が多い区間の運航を過密日程でこなし、余剰なサービス削減と座席間とのピッチを収縮することで、運賃も低コストに下げることが出来ます。
航空機の運賃から見て分かるように、航空会社からしたら1日かけて長距離便を飛ばすより、短距離便を毎日みっちり飛ばした方が利益が膨らみます。
- 手数料の徴収
- 機内サービス有料化
- できるだけ座席を多く配置
- 予約方法を簡略化
など、LCC各社が行う費用削減方法とより向き合う必要が出てくるでしょう。
【まとめ】
今回は、韓国LCC AIRPREMIA【エア・プレミア】とは?コロナ禍で事業を開始した航空会社について解説しました。

結論を言います!
コロナ禍の影響で、日本だけならず世界の航空会社には影響がある中で、リストラや倒産といった悲しいニュースが止みません。
各国ワクチンの提供が広まる中で、規制緩和により価格も上向きになるかもしれませんが、それでも体力のある企業は少ないはず。
そんな状況のさなか、就航する新規航空会社もある中で雇用や安全性を踏まえながらも、各航空会社コスト削減や人件費など、引き続き懸念を抱き課題となると思われます。
エア・プレミアが長距離運航で成功すれば、世間一般からの需要が高まり、グローバル化として飛躍することは可能性高いのでこの状況を保ちつつ、拡大展開することを祈るばかりです。
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